日本の「政治」の〈可能性〉と〈方向性〉について考える。

「政治」についての感想なり思いを語りながら、21世紀の〈地域政党〉の〈可能性〉と〈方向性〉について考えたい。

私の語る「システム」論から私の「ウソ」を見直すとき

2020-04-07 | エッセイ
私の語る「システム」論から私の「ウソ」を見直すとき

前回のブログ記事を書きながら、つくづく言うべきなのか、または、しみじみとなのか、いずれにせよ、私自身のウソに自分自身がしんどくなったのだ。

私は以前に、システムとその関係の「横」においてとか、あるいは、システムの歩みに「抗う」とか、何か私自身が「主役」となって、「主意主義的」に何かに対して意図する、作為するかのような物言いをしているが、それはやはり自己欺瞞そのものではあるまいか。

頭の中での体操ごっこなのだ。私自身は、何か偉そうに「思考」しているふりをしているのだが、結局はそれは偽善でしかない。無意味であり、ただ腹がすくだけの無駄である。それができるのも、システムの「お零れ」に与れる恵まれた立場にあるからにすぎない。こうして自分自身をああでもない、こうでもないと追い詰め、追い込んでしまい、挙句は自殺したり、妻をピストルで射殺する結果に終わるとなれば、もうそれはーーー。

そうした個々人の人生の屍を意識したふりをして、何か自分自身に言葉をかけたとしても、そんなものをシステムとその関係の歩みは気にしない。まったくの無関心なのだ。それにもかかわらず、その時々の思想家や哲学者は、何かを悟ったかのような、嘘を、それこそくそみたいなものをまき散らしているだけではあるまいか。書き手と読み手が、お互いに「勘違い」しながら幸せな一瞬をアジ合うだけなのだろうが、それでも今は良しとすべきだろう。

ただし、そうは言うものの、やはりシステムとその関係の歩みに抗えるための、いわゆる「スキゾ・キッズ」できるための「教育」を考えなければ、と思うのだ。なおかつ、それも「礼節を知りて、衣食足る」の状態を確保しながら、である。他人様に指をさされながら生きたくはないだろう。だが、現実には、私も含めて、そんなやつばかりではあるまいか。

思想家が何かを思想として紡ぎだすことができるのは、私の言う「システム」とその関係の歩みに「寄生」している、できているからなのだ。世の中には、抗うことのできない、いろいろな自分の人生を何度も生き直せる人は少ない。そのような幸運な存在からほど遠い地点で生きているものが圧倒的多数を占めている。彼らがシステムとその関係の歩みをそれこそ「主役」となって担い続けるのだから、「僕が僕であるために勝ち(負け)続けなきゃならない」セカイ・世界とそこでのセンソウ・戦争を繰り返さざるを得なくなる。その結果として、差別と排除の関係を前提とした「衣食足りて(足らず)礼節を知る(知らず)」の営為を際限なく繰り返すこととなる。そこからは、決して「礼節を知りて衣食足る」営為を実践するのは難しいだろう。

残念ながら、今回のコロナ禍に遭遇して、また思い出したのだ。いわゆる流行する思想とか哲学というものは、システムとその関係の歩みには痛くもかゆくもない代物だということ、を。むしろシステムには好都合の娯楽作品なのだ。

ところで、浅田彰の説く「システム」とは一体、何であったのか。確かに言えるのは、私のそれとは全く異なるものだということである。付言しておくと、政治学の世界で語られる「システム」(論)ともまったく異なるものである。簡単に言えば、その多くが、システムを「ブラックボックス」(状態)にたとえて使い、私に言わせれば、一番肝心なところを研究しないままに、神棚に祀り上げていただけ、なのだ。いやはや、便利な知的前提の世界ではあるまいか。それゆえ、私の言う「抗う」のレベルと、浅田の「逃げろ屋逃げろ」のそれとは、意味が違う。

私の場合は、抗うと言っても、私の世界をよく知る読者には、例えば、コメント欄の方々には、その実現性が皆無に近いのに、それでもこの男は読者を徹底的に追い込んでしまい、奈落の底まで突き落とし、そこから這い上がれと、何か熱血教師のように想像されるだろう。浅田氏はそんな野暮なことは言わない。何か可能性に満ちた世界があり、それを切り開くのは読者のあなた方の今後の可能性にかかっている云々みたいなあ。

何でもそうだが、ほどほどにしておく必要があるのだろうか。ああ、もうこんな時間になっていた。ほどほど、そうだよ。もう寝た方がいいかも。おやすみなさい。一応、そう言っておこう。

最後に、もう一言。確かに「スキゾ・キッズ」のようにはいかない、そんなことが許されるような甘い「システム」とその関係の歩みの中で私たちは生きてはいけないのだが、それでも、読者にはお伝えしておきたいのだ。「抗う」、ウソでも抗うふりをしなければ、生きている意味など何もないんだから、それだけはお伝えしておきたい。

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