日本の「政治」の〈可能性〉と〈方向性〉について考える。

「政治」についての感想なり思いを語りながら、21世紀の〈地域政党〉の〈可能性〉と〈方向性〉について考えたい。

「システム」の自己完結運動からトランプ米国大統領の政治・外交路線を読み解くとき

2018-08-31 | 社会 政治
「システム」の自己完結運動からトランプ米国大統領の政治・外交路線を読み解くとき

前回のブログを投稿した後で、帯状疱疹がさらに悪化して入院となりました。退院後もまだ痛くて動けません。朝からベッドに横たわりうなる毎日です。そこでスマホでユーチューブの動画を聞きながら痛みを我慢していました。世界情勢について語る評論家や、株式やその他貴金属の購入に際してアドバイスをしている講師の評論家の話を動画で聞いていたら、何かまた書きたい気持ちがわいてきました。そこで今書いてますが痛い、です。

馬淵睦夫さんをはじめ、増田俊男さんもそうですが、彼らの話は世界の巨大財閥銀行投資家がトランプや習近平を操作しながら、世界の出来事を決めているというように見ています。確かにそれは、間違いではないと私も思いますが、私が彼らと異なるのは、それではイギリスのロスチャイルド財閥や米国のロックフェラ財閥に代表される世界の超大金持ちの投資家・銀行家を操作しているのは誰なのか、という観点から世界の動きを見ているということです。

この視点は非常に大事だと私は確信しています。ユダヤ人の大金持ちを動かしているものの正体をつかめれたら、それこそ世界の動きが読みやすくなります。それでは、その正体は何かといえば、それこそ下に示した私のモデルで描くシステムに他なりません。この構造とその動きを理解できれば、トランプ米国大統領が何をしようとしているかがわかります。

(1970年代までの「セカイ」とその「関係の歩み」(関係史)に関するモデル)

{[Aの経済発展→Aの民主主義の発展]→[Bの経済発展→(×)Bの民主主義の発展]→[Cの経済発展→×Cの民主主義の発展]}(共時態モデル)

(経済発展と民主主義の発展を、衣食足りて礼節を知る用語に置き換えてみた場合)
{[Aの衣食足りて→Aの礼節を知る]→[Bの衣食足りて・足りず→(×)Bの礼節を知る・知らず]→[Cの衣食足りず→×Cの礼節を知らず]}(共時態モデル)
(図式の関係を逆からみた場合)
{[Cの経済発展→×Cの民主主義の発展]→[Bの経済発展→(×)Bの民主主義の発展]→[Aの経済発展→Aの民主主義の発展]}(共時態モデル)
(経済発展と民主主義の発展を、衣食足りて礼節を知る用語に置き換えてみた場合)

{[Cの衣食足りず→×Cの礼節を知らず]→[Bの衣食足りて・足りず→(×)Bの礼節を知る・知らず]→[Aの衣食足りて→Aの礼節を知る]}(共時態モデル)

Ⅰ期の「段階」
権威主義的性格の政治→経済発展
Ⅱ期の「段階」
経済発展→分厚い中間層の形成
Ⅲ期の「段階」
分厚い中間層の形成→民主主義の発展(高度化)
(Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ期の段階はそれぞれ、前期、中期、後期の段階に区分される。)

(1970年代以降のセカイとその関係に関するモデル

{[Bの経済発展→Bの民主主義の発展]→[Cの経済発展→(×)Cの民主主義の発展]→[Aの経済発展→×Aの民主主義の発展]}(共時態モデル)

(経済発展と民主主義の発展を、衣食足りて礼節を知る用語に置き換えてみた場合)
{[Bの衣食足りて→Bの礼節を知る]→[Cの衣食足りて・足りず→(×)Cの礼節を知る・知らず]→[Aの衣食足りず→×Aの礼節を知らず]}(共時態モデル)
(図式の関係を逆からみた場合)
{[Aの経済発展→×Aの民主主義の発展]→[Cの経済発展→(×)Cの民主主義の発展]→[Bの経済発展→Bの民主主義の発展]}(共時態モデル)
(経済発展と民主主義の発展を、衣食足りて礼節を知る用語に置き換えてみた場合)

{[Aの衣食足りず→×Aの礼節を知らず]→[Cの衣食足りて・足りず→(×)Cの礼節を知る・知らず]→[Bの衣食足りて→Bの礼節を知る]}(共時態モデル)
(B、Cグループの場合)
Ⅰ期の「段階」
権威主義的性格の政治→経済発展
Ⅱ期の「段階」
経済発展→分厚い中間層の形成
Ⅲ期の「段階」
分厚い中間層の形成→民主主義の発展(高度化)
(Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ期の段階はそれぞれ、前期、中期、後期の段階に区分される。)
(Aグルプの場合)
Ⅰ'期の「段階」
民主主義の発展(高度化)→経済発展
Ⅱ'期の「段階」
経済発展→分厚い中間層の解体
Ⅲ'期の「段階」
分厚い中間層の解体→民主主義の発展(低度化)
(Ⅰ',Ⅱ',Ⅲ'期の段階はそれぞれ、前期、中期、後期の段階に区分される。
なお、このモデルと「システム」がそうさせる、という話に関しては、拙稿「歴史叙述の神話」に関する一考察-「システム」とその自己完結運動から「歴史」を語り直す―」」(『神戸外大論叢』第66巻第3号所収) 単著 外大研究会 2016年を参照されたい。



トランプ米国大統領は、上記の図式のセカイの歩みの流れの、1970年代以降のセカイの歩みを確実にしていくように、このセカイのシステムに操作されていくのです。そのトランプにそうさせるのは彼を操作している世界の大銀行家・投資家たちですが、彼らにそうさせているのも、またこのシステムの自己完結運動の歩みに他なりません。
 

(1970年代以降のセカイとその関係に関するモデル

{[Bの経済発展→Bの民主主義の発展]→[Cの経済発展→(×)Cの民主主義の発展]→[Aの経済発展→×Aの民主主義の発展]}(共時態モデル)

(経済発展と民主主義の発展を、衣食足りて礼節を知る用語に置き換えてみた場合)
{[Bの衣食足りて→Bの礼節を知る]→[Cの衣食足りて・足りず→(×)Cの礼節を知る・知らず]→[Aの衣食足りず→×Aの礼節を知らず]}(共時態モデル)
(図式の関係を逆からみた場合)
{[Aの経済発展→×Aの民主主義の発展]→[Cの経済発展→(×)Cの民主主義の発展]→[Bの経済発展→Bの民主主義の発展]}(共時態モデル)
(経済発展と民主主義の発展を、衣食足りて礼節を知る用語に置き換えてみた場合)

{[Aの衣食足りず→×Aの礼節を知らず]→[Cの衣食足りて・足りず→(×)Cの礼節を知る・知らず]→[Bの衣食足りて→Bの礼節を知る]}(共時態モデル)
(B、Cグループの場合)
Ⅰ期の「段階」
権威主義的性格の政治→経済発展
Ⅱ期の「段階」
経済発展→分厚い中間層の形成
Ⅲ期の「段階」
分厚い中間層の形成→民主主義の発展(高度化)
(Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ期の段階はそれぞれ、前期、中期、後期の段階に区分される。)
(Aグルプの場合)
Ⅰ'期の「段階」
民主主義の発展(高度化)→経済発展
Ⅱ'期の「段階」
経済発展→分厚い中間層の解体
Ⅲ'期の「段階」
分厚い中間層の解体→民主主義の発展(低度化)
(Ⅰ',Ⅱ',Ⅲ'期の段階はそれぞれ、前期、中期、後期の段階に区分される。(2))
 
トランプ米国大統領は、Bグループの先頭に位置する次期覇権国の中国を「世界の警察官」にするために、Aグループの先頭に位置する米国のこれまでの「世界の警察官」としての役割を変更せざる負えなくなる。このシステムの世界の形成と発展とその安定化に向けての歩みが米・中覇権連合を形成発展させていく中で、そうさせるのである。この1970年代以降のモデルの図式のセカイが名実ともに実現するのは2040年代から50年代にかけてのことだろう。

とにかくこのモデルで描くセカイのシステムの歩みが、トランプやユダヤの大富豪を操作して、システムの自己完結運動の歩みを成り立たせていくのである。こうした見方をする私の立場から他の論者の議論を見るとき、やはり何かを言いたくなるのですね。今日はここまでにします。痛みが強まってきました。まだたくさん言いたいのですが、もう無理です。ごめんなさい。

(付記)
このブログ記事を今日の朝早くに投稿してすぐにまた痛みが倍増した。その後も痛みをこらえて、何度も記事の手直しをして、また痛みがお層の繰り返しで、3,4時間経過した。ほんまにバカな奴としか言いようがない。今また少し気になったので追加してきたくなり、起き上がった。
馬淵氏の朝鮮戦争やベトナム戦争、冷戦に関する米ソの八百長という見方や、増田氏の米中貿易戦争は出来レースといった見方の素晴らしさには、私も学ぶところが多々あるのは事実だと言うことは指摘しておきたい。それを踏まえた上で、彼らの見方は個々の「木」を描くのには都合はいいのだが、残念ながらそれらを総合した「森」が提示されないままなのである。その「森」を私は「システム」の自己完結運動の歩みとして描いた。この違いを示しておきたかった。もしこの違いについて理解ができる人で、さらに何か話がしたいと思われた読者がいれば、(080-6397-8047、村田邦夫)まで連絡してください。
(付記)
もうすぐ夜の8時となりますが、いまだにまだ痛い痛いとうなっています、やはり書かない方がよかったのでしょうが、増田さんや馬淵さんの話に触発されてしまって、少し背伸びした話し方をしてしまいました。反省です。それにしても増田さんはすごい人ですね。私も何とかして自分のモデルをさらに精緻化しながら、モデルに語らせていく中で、システムの自己完結運動の歩みの観点から、増田さんや馬淵さんの話を開設できるくらいになりたいと思います。その意味で、改めてご両者には感謝するばかりです。ありがとうございました。さらなる研究に向けての意欲が沸き上がってきました。








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