山村御流のいけばな展をみて刺激されました。
近所で見つけたイヌビワを活けてみました。
イヌがつく名…そうこれもビワに似ているが劣るという意味で名づけられたそうです。
劣るといっても食べられないわけではありません。
私も幼いころ食べたことがありますがお味は… どうだったかな あまり記憶にありません。
イチジクのように樹枝の切り口から白色乳液がでるので名前も知らずに食べてたあの頃は
ビワというよりイチジクの赤ちゃんっていうイメージだったな
先々週お稽古した葉組の生花です。
谷渡りは暖地、多湿な樹上に着生するシダの仲間
お稽古で使うものの多くは島大谷渡りだそうです。
葉の波立つ面白さや葉裏の模様などを生かし
適当な曲をつけおおらかに活けるようにします。
これも見た娘がひと言『なんかぁ コンブかワカメみたい…』
そうだった!思い出した
私も初めてこれをお稽古した時(学生の頃だったような)同じことを思ったんだったわ
正直いって決して綺麗なお花(華)だと感じてなかった
それがいまではこういうゆったりとした葉ものを手にすると
心も落ち着いた気分になるから不思議です。
昨日岡山高島屋で開催されている山村御流いけばな展に行ってきました。
毎年秋に催されておりとても楽しみにしている花展です。
時間の許す限り花展には初日開館まもない時間に行くようにしています。
おかげで今回もみずみずしく生けられた数々の花をゆっくりと観ることができました。
残念なことにこの流派の花展は写真撮影が許可されていないので
ここに紹介することはできませんが
会場に展示してあった案内に綴られていた
『秋をかなでる野辺に咲く一木一草を気高くつつましく表現できますればと存じます』
この言葉に託された想いが活けられている花ひとつひとつから伝わってくる花展でした。
話はかわりますが一昨日は親先生よりいただいたご縁で
近くの窯元にお花を活けてきました。
お床には嵯峨御流固有の伝承花「景色いけ」のひとつ「野辺の景」を
そしてニガウリを掛け花に活けました。