やっと梅雨明けしたと思えば、いきなりの酷暑。換気のため窓を開けると、むっとした熱気が押し寄せる。
換気をしている実感はあるのですが、不経済かつ地球温暖化に宜しくないことをしているようで、何とも釈然としない気持ちです。
さて、そんなモヤモヤを吹き飛ばすほどのねたではありませんが、私が良く通る道の近くにきのこが生える場所があります。
走行中の車の運転席から目に入るわけですから、かなり大きめきのこが生えています。
手のひらを思いっきり広げたくらいに見える大きな傘。気になったので、コンベックスを片手に観察してみました。
傘の直径は20㎝ほどあります。この白いきのこ、見た目は可愛らしい?!ですが、英名デストロイング エンジェル(destroying angel)というおどろおどろしい名前で呼ばれるきのこドクツルタケ(と思われる)。
純白で楚々とした立ち姿。およそ毒キノコらしさは何処にもない。ですが調べてみると、人が死んでしまう程の強い猛毒を持った恐ろしいキノコのようです。
ドクツルタケの柄には膜状のツバがあり、ツバから下は上向きのササクレで覆われており、根元には袋状のツボがあります。生長過程ではカサが円錐形のかわいらしい形をしていますが、
写真のドクツルタケは成熟した個体なのでカサが開いていき、ほとんど平らな形状になっています。ドクツルタケは、日本で一番、食中毒による死亡事故が多いきのこの一つで、
その毒は熱に強く、調理によって分解することはなく、煮ても焼いても、もちろん生では口にしてはいけない。
見るだけにしましょう!!