昨年12月に受注した業務の初回協議で茨城県ひたちなか市に行きました。
ひたちなか市では、浸水対策の雨水管きょ(高場雨水幹線)整備を目的(水のマスタプラン)として、下記二つの設計業務を担当しましたが、今回の目的はB業務の実施修正設計の協議と現地踏査でした。
A:平成29年φ2200mm雨水管きょ実施設計
B:平成30年φ1500mmφ1650mm雨水管きょ基本設計
ひたちなか市の水のマスタープラン:
A業務の管きょ整備工事は、平成30年から令和元年にかけて工事が実施され、それと同時に「都市計画道路東石川高野線」の整備工事も行われました。
都市計画道路東石川高野線(幅員16m)は、工業団地のある高場・高野方面とひたちなか市中心部を結ぶ道路で、六ッ野土地区画整理事業地内の占用路線と接続する都市計画道路東石川六ッ野線が令和2年8月に一部開通しました。
B業務の設計現場からも近いことから、どのように現地が変わったかを確認しました。
その違いがわかるように設計当時の撮影写真と比較(水色家屋を基準)してみました。設計マンホール箇所付近の状況です。道路の両側の住宅はほとんど変わっていないので道路整備により非常に見通しが良くなっていることがわかるでしょうか。
「施工前」
「工事中」
「完成後」_左側にドラッグストアが新規開店している
六ッ野土地区画整理事業:
以下の写真は、雨水管きょ接続先の既設雨水BOX函きょ(内法3900mm×4300mm)の点検マンホール付近の改修状況です。
現在も既設雨水BOX函きょの布設箇所付近は空地(管理用地)であることから、道路新設部分以外は変わっていないです。
また、マンホールふたは親子ふた(内径1200mm・内径600mm)へ変更設計したため、新しくなっています。
「施工前」
「施工前のふた状況」
「完成後の親子ふた」
「完成後の道路状況」
今回の現地確認では、浸水対策事業と道路整備および土地区画整理事業の連携により、安全で快適な生活環境が創造されていることを実感することが出来非常にうれしく思いました。
我々建設コンサルタント技術者は、担当する業務を通じて総合的な街づくりに貢献ができると考えております。
これからも、さらなる技術の研鑽に励み、豊かな社会作りに貢献します。
by 関東支店技術部 M.I.
以下は今回の現場の位置と設計図面の一部です。