現地調査で水路トンネルに入ってきました。トンネルの水源は、ため池で下流の田んぼまで導水しています。
トンネルは、泥岩を人力で掘った素掘りで、高さ約1.4m×幅約1.2mのホロ形です。
トンネル内は当然ながら照明などはなく、懐中電灯の光を頼りに進んで行きました。
中間付近まで来たかなと思った時に、突然コウモリの大群(と言っても5~6匹です)が襲ってきました。
コウモリの大群が襲撃
コウモリも自分達のすみかに突然人間が進入してきて驚いたのでしょう。何度も攻撃(威圧)を仕掛けてきました。コウモリは、羽を広げても15cmくらいの大きさで、到底人間の敵ではありませんので、なるべく触れないように注意して調査を続けました。
トンネルの途中には開削部と思われる箇所に800mmの管が設置されており、くぐり抜けるのがやっとでした。また、余水吐と思われる横坑が途中にあり、その上下流はコンクリートで覆工されていました。
800mmの管を抜ける調査員
横坑付近のコンクリート覆工状況
トンネルの終点はサイホンになっており、水が充満していたため、調査終了後は来た道を戻るしかありません。地上に出た時には、脚・腰ともガクガクで“数日は回復しないな~”と思いました。
トンネルの総延長は約1kmと長く、改めて先人の偉業に触れて“よく作ったな~”と感慨を新たにしました。