福島県の帰還困難区域で東日本大震災による農道の被災調査を行っています。帰還困難区域は放射線量が高く、仙台市内の100倍程度です。このため、安全管理には十分注意して調査を行っています。
具体的には、防護服・マスク・ゴム手袋+軍手等を着用して放射物質が衣服等に付着しないように注意しています。また、調査地区でも放射線量の濃度に差があるため、携帯線量計と個人線量計を携帯して、放射線量の高い地区では長時間の作業は行わないようにするなど、国で決めた被ばく線量を超えないように安全管理を行っています。1日の調査終了後には、スクリーニング会場で検査を受けて、身体及び作業車両の内外の放射線量を計測してもらい基準値以下であることを確認した後に帰社しています。
また、調査地区内では飲食を行わす、作業終了後に帰還困難区域外で食事を取っています。力仕事の作業を行う場合には、お腹が空いて力が入らない時もあります。
調査地区へは、東北自動車道~常磐自動車道を通って行きますが、途中には放射線量を表示した電光掲示板が設置されています。高速道路にこの電光掲示板があるのは、ここだけではないでしょうか。
帰還困難区域に中間貯蔵施設の建設が本格的に始まる中、住民の方々が自宅に帰れる日はいつになるのだろうかと思いながら、少しでもお役に立てるように頑張ろうと思っています。