とりあえず、28日は北海道のJA新すながわには行くことにした。
確かに自分は、各品種の生育状況を確認したいと思ってはいる。
しかし、毎回JAに伝えていた通りで、それは「時間の余裕があれば」という事が前提である。
今回のように、米業界全体の問題が目の前に迫っている時でも、それをシッカリと工程に入れてほしいとまでは考えていない。
今回自分が考えていた内容は「大改革」。
今迄の作り上げてきたブランドを、真っ二つに切り裂く、大きなメスを入れようとしているのだ。
そういう話であれば、JA新すながわの米穀課と各組合のトップとの話し合いだけでは、どうにもならない。
数時間の話し合い程度で、どうなるものでもないだろう。
実際、「ゆめぴりか」「きたくりん」などの各品種を栽培している生産者からも、率直な思いと意見を聞かなければならない。
栽培指導をしている普及員からも、実現可能なのかと言う判断を聞きたい。
「大改革」をすることが正解なのか、早すぎるのか。
前途多難なこの時期に、「大きなメス」を入れて良いか。
将来の羨望を考えた時に、ホクレンがやっている「大人の事情」に、何時までも付き合っていてよいのか。
そのために、消費者が離れていってしまっている現実を、これからも許せるのか。
「ゆめぴりか」のブランド価値が、さらに下がってしまったときに、JA新すながわとして、どう対処して、どうやって「ゆめぴりか」のブランドを保とうとしているのか。
JA新すながわの考え方に、「ゆめぴりか最高金賞コンテストへの参加」は必要なのか。
より強いJAブランドとして「極低タンパク米」と「高度クリーン米」を育てるために、JA新すながわブランド認証は必要なのではないか。
地域ブランドとして消費者に認知してもらうための「ふるさと納税」で販売するお米と、JAブランドとして流通させているお米との住み分けを考えなければならない。
GAPへの取り組みの強化。
等・・・・
「ゆめぴりか」を購入している消費者の多くは、元「コシヒカリ」を食べていた消費者である。
であるのなら、新潟県から今年誕生する「新之助」や、来年誕生する福井県の「いちほまれ」に移ってしまう可能性はかなりある。
それを食い止めようと考えるのであれば、今までのブランド計画ではどうにもならない。
ブランド戦略の方であっても、足元が弱くて頼りない。
メスを入れるなら、今しかない。
来年では、もう遅すぎる。
北海道内の、他のJAがどうなろうが、ホクレンが消滅しようが、そんなことはどうでも良いこと。
JA新すながわと地域が、成長し続けることが出来るようにしていくことが、一番大切なのだ。