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耕作放棄地1%に 流動化促進員置き成果 岩手県葛巻町

2013年07月19日 16時01分36秒 | Weblog
日本農業新聞e農ネットに「耕作放棄地1%に 流動化促進員置き成果 岩手県葛巻町 (2013/7/19)」という記事が出ていた。

内容は以下の通り
酪農地帯の岩手県葛巻町農業委員会は、耕作放棄地解消対策を次々と打ち出し、町内の放棄地率を耕地面積の1%に抑えている。
町が独自に農地流動化促進員を雇い、農業委員会に配置した。
促進員は農地の出し手と受け手を仲介、飼料畑を中心に景観作物や家庭菜園などでの活用と、さまざまな対策で成果を上げている。

同町は、平均標高390メートルの酪農地帯。
耕地面積3830ヘクタールの84%を飼料畑が占める。
しかし高齢化や後継者不足で耕作放棄地も一部で出てきたため、同委員会が1996年に放棄地対策をスタート。
97年の調査では、放棄地は100ヘクタールを超えていた。

町は2000年、農業委員会のOB1人を専属の農地流動化促進員に任命した。
促進員は農家の意向を聞く他、毎月の総会で農業委員から情報提供を受け、農地の出し手と受け手の仲介に当たっている。

03年からは、13人の農業委員が担当地域を巡回し、圃場(ほじょう)を「山林原野化した」「遊休化した」など状況ごとに色分けした地図を作成。
耕作放棄地を委員自ら展示圃にしてソバを作るなど、町内の子どもたち向けの食農教育も展開。一方、JA新いわてや農家組合、町産業振興協議会など町内各団体にも耕作放棄地情報を提供し、菜の花など景観作物栽培や家庭菜園などでの活用も進めた。

08年9月には同委員会が、農地取得の要件を「50アール以上」から「10アール以上」に緩和したところ、12年までに6人の新規就農者が誕生した。

こうした取り組みで、11年度の放棄地は46ヘクタールと、取り組み開始時より63ヘクタール減少。
このほど発表された全国農業会議所の第5回耕作放棄地発生防止・解消活動表彰で、農水大臣賞に輝いた。

葛巻町農業委員会会長で酪農を営む鈴木務さん(59)は「飼料高騰などが進む中、農地の有効利用は、飼料の自給率向上を図るためにも欠かせない」として、町一体となった取り組みの重要性を強調する。
同委員会の深澤口和則事務局長は「農地を荒らさないという意識を持ち続けることが大事」として、手作り看板の設置などを工夫する。
というもの。

「山林原野化した」「遊休化した」って、冷たい響きだけれど、産地に行ってこの現実を目にしたら、きっと理解してもらえるであろう。
しかし、耕作放棄地1%というのは凄いな。
地道な活動と作業となるはずだが、結果として出ているのであれば、励みになっていると思う。

産地も諦めないで、まだまだ知恵を絞れば、生き残れる可能性はあるという事の、証明の一つだと思う。
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