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TPPに関する自民党決議 「脱退」めぐり紛糾

2013年03月15日 15時17分21秒 | Weblog
日本農業新聞e農ネットに「TPPに関する自民党決議 「脱退」めぐり紛糾 慎重派「譲れぬ一線」 (2013年03月15日)」という記事が出た。

内容は以下の通り
「脱退も辞さない覚悟では表現が弱い。気持ちじゃ駄目なんだよ」――。
環太平洋連携協定(TPP)に関する決議をまとめた13日夜の自民党TPP対策委員会の総会は、「脱退」の表現をどう盛り込むかで紛糾した。
TPP交渉参加を阻止したい。
しかし、止められない場合の次善の策として、農林水産業や農山漁村を守る足掛かりをどう築くのか。
「脱退」の文言は、交渉参加に前のめりな安倍晋三首相ら執行部と、不安が募る農家らとの板挟みに苦悩する農林議員らが見いだした、戦い続けるための布石だった。

焦点となったのは、安倍首相が仮にTPP交渉参加を判断し、決議に盛り込んだ農林水産分野の重要5品目の「聖域」を確保できなかった場合、どうするか。
決議案は「脱退を辞さない覚悟で交渉に当たるべき」とし、“意気込み”にとどまっていた。

農林水産分野を担当する同対策委の第4グループ(主査=小里泰弘農林部会長)がまとめた文書が「脱退も辞さないものとする」と明記したことに比べると、表現の後退は明らかだった。
安倍首相は15日に交渉参加を表明する見通しだ。
首相の判断を直前に控えて、官邸などTPP推進派が「脱退」の文言を盛り込むことに難色を示したことが、表現が弱まった原因とみられる。

しかし、「脱退」の表現が形骸化すれば、せっかく決議に押し込んだ重要5品目の「聖域」確保も足元が揺らぎかねない。
農林議員らが「脱退」の表現にこだわった背景には「農業を守る生命線」(農林幹部)と見据えた焦燥感があった。

最初に切り込んだのは原田義昭氏(衆・福岡)。
「第4グループの『脱退も辞さないものとする』の書き方にすべきだ」と述べると、150人の議員が詰めかけた会場から「そうだ」と賛同の拍手が起きた。
「同感だ。気持ちじゃ駄目なんだ。きっちり書いてくれ」。野村哲郎氏(参・鹿児島)、高鳥修一氏(衆・新潟)、永岡桂子氏(衆・比例北関東)などが続いた。農林議員らの危機感が土壇場での文言修正に結び付いた。

とはいえ、複数の政府関係者は「交渉からの脱退は事実上困難。高いレベルの経済連携に対応できない場合、日本は置き去りになるということではないか」と口をそろえる。
 
ただ、ある農林幹部はそれでも「脱退」が強い表現で決議に盛り込まれた意味は大きいとみる。

政府は、自民党が「脱退を辞さない」方針を示していることを理由に「このままでは政府間で合意しても議会の批准を得られない」などと米国など関係国と強い姿勢で交渉ができる。
一方、農林議員にすれば「脱退」を足掛かりに農業・農村を守る新たな戦線を構築できる。

「推進派、慎重派双方の思惑は呉越同舟かもしれないが、双方が折り合うぎりぎりの着地点を探った結果」(農林幹部)が修正後の決議の表現だった。

総会では、昨年の衆院選で初当選した北海道の武部新氏は「仮に交渉参加しても、『脱退するから』とあれば、農家の人の懸念も和らぐ」と、西川公也委員長に強く反発する場面もあった。
というもの。

『脱退も辞さないものとする』から「脱退を辞さない覚悟で交渉に当たるべき」は、明らかに表現が弱くなっている。
こんな表現しかできないから、最終的には、押し切られてしまったんだと思う。

6時のTPP交渉参加の報道が見ものだな。
この内容になっては、地方の農林議員は、2度と地元に戻れなくなってしまうかもしれないからな。
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