こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

次に伝えること

2017年08月09日 17時55分32秒 | Weblog


19日に、久しぶりに新潟県JA北魚沼に行く。
生育確認と水害確認も当然するのだが、一番の目的は、生産者に対する警鐘のためである。

今年ついに、新潟県から「新之助」という新品種が誕生する。
「コシヒカリ」時代が終わり始めている今、新潟県の生産者としても、ジッとはしていられなくなっていると思う。
なので「新之助」に期待するのも、素直な感情だろうと思う。

力を持っている生産者なら、新品種誕生とともに、JA流通ではなく、独自販売を考えたりしているかもしれない。
しかし、それは今の時代、正しい選択なのだろうか。

色々な産地を見ていて、色々な問題点も見ている自分としては、正しい選択だとは思えない。
でも、強制することは出来ない。

なので、色々な産地の現状を説明し、ブランドについての色々な考え方も説明する。
その説明を受けたうえで、全ての判断は、個々の生産者に委ねることになる。

ただ次の時代。
JAと距離をおくことを考えているのなら、災害などのトラブルがあったとしても、JAの協力は得られにくいと考えておく必要はあると思う。
自分で販売できなかったお米を、JAに買ってほしいと泣き付いても、それは認められないと理解しておくべきだろう。

なぜ冷たく突き放さなければならないのか。

地域の将来を守るためには、JAと一緒に行動している生産者を優先する必要がある。
それでも将来が明るいとは、まず成らないであろう。
産地そのものが危なくなっている時に、離れている生産者までも守る余裕が、JAに有る筈はない。

そして自分たちも、将来が有る方を選択して、自分たちの将来の守りに入る。

これからの時代は、弱肉強食。
生き残りたければ、ただ単純に、強くなるしかない。
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