こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

昨晩の「ニュース23」から

2013年07月12日 09時57分28秒 | Weblog
昨晩の「ニュース23」を見ていた人は、どう感じたのだろうか。

生産者が三越まで商談へ行っているのに、結構厳しい口調で断られていた。
しかし、売り場には個人生産者のお米が並んでいる。
この違いはなんなのだろうか。

売り場に並ぶためには、やはりコンクールに受賞する必要があるのだろうか。
コンクールに受賞すれば、並べてもらえるのだろうか。
しかし、そう簡単なものではない。
百貨店店頭の常連の生産者であっても、震災後は東北だからということから、外されてしまったこともあり、いまだに並べられないでいる生産者もいる。

百貨店が駄目なら、スーパーなら良いのか。
もっと駄目であろう。
価格を限界まで下げた目玉商品としてなら、数回は扱ってもらえるかもしれないが、常備はほぼ不可能。
ましてや無名の品種なら、美味しさも判らないことから、消費者も敬遠して購入しない。
そして、うまく売れたとしても、量が動いたとしても、手取りは低い。

よって、地元での販売を考えて、道の駅、直売所での販売も考えることになるだろう。
道の駅や直売所であれば、ある程度の売れ行きは期待できると思うが、生産量を全て売るという事は、なかなか厳しいと思う。

なので、最終的にはネット販売という考えにならざるおえない。

ネットでお米と検索すると、何万件も出てくる。
その中から、生産者1人を探し出すのは、ほぼ不可能だし、名前すら知らない生産者なら、検索もされない。
ここでも激安であるなら、可能性はあるが、激安は激安で、生産者の思いは無視されている。

個人の生産者の生き残りは難しい。
だから自分は、地域でまとまってブランド化をするようにお願いしている。
地域でまとまるというのは、市町村・JA・生産者でまとまれという事で、数人だけが集まれと言っているわけではない。
その方が、色々な考え方が生まれるし、可能性も見えてくる。

1人でも多くの生産者に生き残ってもらう為には、時間が足りな過ぎる。
それを補うとしたら、地域ごとに、特色のあるブランド化をしていくしかない。
というのが、自分の考え方である。
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