こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

投稿に対する質問

2015年07月05日 13時54分48秒 | Weblog
昨日の「平等という差別を始めます」という投稿内容について、質問が届いたので回答をしておく。

質問箇所は
「逆に、Suzunobu Project Riceの考え方からズレ始めている産地、提案している事を実行してもらえない産地については、順位を下げさせてもらいます。
順位が下がるという事は、消費地に対しての産地紹介の場が減りますし、ブランド化への提案回数も減ります。
合わせて、和穀の会を通して契約している、取り扱い全店の年間契約数量や取引価格についても、ブランド化計画の考え方を適応せず、一般流通の考え方に合わせていきます。
よって、豊作・不作についてのサポートもありませんし、一切考慮しないようにします。」という部分。

ちよっと質問内容が判りにくいので、内容をそのまま掲載してしまうとこじれそうなので要約すると、「いくら自分のプロジェクトだからと言って、一人の考え方で契約数量や価格を変更するという、強引すぎるのでは」ということらしい。

回答から先に言うと「強引ではありません」という事になる。

各産地でSuzunobu Project Riceに基づいてブランド化しているお米の流通については、自分が信頼して付き合っている、差別化米だけを取り扱っている米卸の「和穀の会」に、100%お願いしている。

ブランド化をしているといっても、すべての産地が有名な訳でもなければ、高品質な訳でもなければ、米屋が喜んで買ってくれている訳でもない。
ブランド化を始めたばかりの産地については、取引する価値があるのか、将来性があるのかも判らない。
そんな状態であるお米なのに、強引にお願いして、流通システムを作ってもらい、流通に乗せて貰っているのである。

流通にかかわっている人であれば、この行為が、どれだけ危ないのかが、手に取るように判ると思う。
だから、自分が頼んでいるのに、情報を出したもらえない産地や、計画通りに動いてもらえない産地について、「高く買ってほしい」とか「流通量を増やしてあげてほしい」と、今までは言っていたけど、これからは、もう言えない。
ましてや、「守ってあげてほしい」なんて、口が滑っても言えるはずがない。

産地を助けてほしいと言われたから始めたブランド化である。
だから、産地の価値を上げようとしているし、消費者に高い評価をもらえるようにしたいと考えて、産地には色々と頼んでいる。

なのに・・・

頼んでおきながら、協力をしない。

何もしない産地を、協力をしない産地を、どうして消費者に売り込まなければいけないのか。
どうして育てなければいけないのか。

「ブランド化を始めたら3年間は止める事が出来ない」と説明している。
「3年で評価がもらえなければ、ブランド化は不可能」とも説明している。
それを無視しているのだ。

評価を下げるのは、自然の考え方のはずである。
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