こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

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14年産米 需給は改善方向 通年で安定供給を 農水省、売り急ぎ懸念

2014年11月12日 14時47分02秒 | Weblog
日本農業新聞e農ネットに「14年産米 需給は改善方向 通年で安定供給を 農水省、売り急ぎ懸念  (2014/11/12)」という記事が出ていた。

内容は以下の通り
2014年産米の販売環境の改善に向け、農水省は「過度の売り急ぎ」が広がることに懸念を強めている。
商系業者がJAの概算金に少額の上乗せをして農家から買い取ろうとする動きに、当面の収入を確保したい農家が売り急いでいると指摘。
米価水準が低価格のまま固定しかねないとみているからだ。
需給はやや改善する方向のため、同省は農家やJAに「通年販売による安定供給」を期待する。
ただ、農家の年末の資金繰りや米の保管経費の確保、売れ残りのリスクなどの課題がある。

農水省によると、出来秋になって商系業者が農家から直接、概算金に60キロ1000~1500円を上乗せして庭先で買い取り、低価格で販売するケースがあるという。

農水省の調べによると、ある銘柄の9月の取引価格は、JA系統が60キロ1万2000円台で販売したのに対し、商系は9000円台。
JAの価格を大きく下回り、全体の価格形成にも影響を与えている。
概算金が1万円を割り込んだ地域も多いため、農水省は「原価が低く、安値で売ることができる」と分析する。

農家直売の流通量は、大規模農家の直売と小規模農家の庭先集荷を合わせて130万トン弱。
庭先集荷に限ればさらに少なく、農水省は「低価格での仕入れ量は限られる」という。
業者は保管施設を持っていないため、こうした低価格帯の米の販売期間も「年内の限られた時期にとどまる」。
商系業者による低価格米の販売が終われば、販売環境が改善する可能性も高くなると見通す。

農水省は、年明け以降を含めた通年の安定販売が大事だと強調し、農家やJAグループには、過度の売り急ぎに走らず、年間を見据えた販売を提起する。

しかし農家にとっては、年末の支払いにどう対応するかが課題になる。
年明け以降の通年販売で年間価格が安定しても、間近に迫った年末支払いのための資金を確保する必要があるからだ。

JAグループは通年販売するために、米の保管費用を確保する必要がある。
売れ残りをどう防ぐかなど課題は複数ある。

・取引関係者価格見通し 厳しさやや緩和

来年1月までの3カ月間で米価が上がるとみる米取引関係者がやや増えてきたことが、米穀機構の調べで分かった。
2014年産米の作況や品質などの見極めが進み、需給が改善すると見直し始めているためだ。
ただ、全体的には下落するとの見方が多く、依然として販売環境の厳しさに変わりはない。

同機構がまとめた「見通し判断DI」は、生産者や米卸、小売りなどの取引関係者が今後の米価や需給をどう見通すかを前月と比べて指標化したもの。
50を「横ばい」とし、100に近づくほど米価は上がり、0に近づくほど下がるとの見方が強いことを示す。

10月の米価水準の見通し判断DIは前月比18ポイント増の41。
同機構は「青死米が増えるなど歩留まりに懸念が広がっている」と説明。
特に集出荷業者や米卸で上昇を 見込む比率が増えている。

ただ、価格の上昇、下落の境目となる50は依然として下回っており、価格下落の傾向は続く見通しだ。
というの。

今の状態では、農水だろうが政府としてだろうが、言う事なんて聞かないと思う。
生産者は、年を越せるかという最悪の状態を、どうクリアするかだけに、全力投球なのだから。

何度もコメントしているけど、販売環境が改善されることは無いと思う。
安売りの美味しさを知ってしまったスーパー・量販店、そして飲食店が、価格を上げさしてくれないだろうから。
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