こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

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[異常気象の時代 3] 1等米比率低下 8月猛暑 年々厳しく

2013年11月22日 23時04分25秒 | Weblog
日本農業新聞e農ネットに「[異常気象の時代 3] 1等米比率低下 8月猛暑 年々厳しく (2013/11/22)」という記事が出ていた。

内容は以下の通り
・下がらぬ夜温

「40年以上も農業をしてきたが、最近の8月後半の暑さは異常だ」。
新潟県燕市で委託7ヘクタールを含めて水稲14ヘクタールを栽培する小林弦さん(60)は温暖化を痛感する。
「米には寒暖差が必要なのに、夏場は夜になっても気温が下がらなくなった。年々暑くなる中で、昔のような高品質のコシヒカリを作るのは難しくなってきた」。
さらに「ゲリラ豪雨や、刈り取り時期を遅らせる長雨の頻度も増えている。毎年異常気象のようで、お手上げだ」と困惑する。

温暖化が進むことで1等米を作るハードルは年々高まる。
米どころ新潟県の「コシヒカリ」は、2010年に過去最低の20%まで下落した。
県によると、1等米比率低下の主な原因は、出穂後の8月中・下旬の高温による「白未熟粒」の増加。
新潟市の8月下旬の最高気温は平均30度だが、1等米比率が落ち込んだ10年は33.7度、12年は33.1度と平年より3度以上高かった。

過去最低の1等米比率を記録した10年以降、県やJAが一体となって猛暑対策に取り組み、今年産は73.1%(10月31日現在)まで回復した。

県で米の品質向上を担当する小林巧参事は「10年のような記録的猛暑の年に1等米比率が急落している。苦戦は猛暑が最大の要因であることは明らかで、最近は8月の高温に加えて、フェーン現象や豪雨の影響も大きい」と分析する。

・高齢化が拍車

同時に高齢化や担い手不足で土壌などの基礎的体力が失われていることも指摘、「一番重要なのは土づくりなど基本的なことだ」(同参事)と強調する。

農家の小林さんも、遅植えや直播(ちょくは)などの対策を実施したいが、後継者もなく人手が足りないという。
そのため田植えは家族が帰省する5月の連休に集中。
高温対策として「掛け流しかんがい」をやろうにも、水利用には時間制限がある。
「高温耐性品種への切り替えも検討しているが、ブランド力で勝るコシヒカリを完全に切り替えるのは難しい」と話す。

米販売高が県内一のJA越後中央。
10年から銘柄誘導というかたちで、「コシヒカリ」の割合を減らし、高温耐性品種への切り替えを進めてきた。
高温耐性品種「ゆきん子舞」の1等米比率は今年は84%で、過去5年間平均も81%と安定している。
JA営農部米穀課の高橋高嘉課長は「高温耐性品種に切り替えても、品質向上のために土づくりや肥料・水管理を徹底していく必要がある」と課題を指摘する。
というもの。

これが真実であり、辛い現実。
どうすれば良い方に向かって行くのだろうか。
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