こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

シイタケ(6) 2年続けての自粛

2014年03月26日 14時53分44秒 | Weblog
日本農業新聞e農ネットに、昨日のシイタケ(5)の続き、[震災の記録 19] シイタケ(6) 2年続けての自粛 (2014/3/26)」が出ていた。

内容は以下の通り
「今年は干しシイタケを作れるのか」。
2012年産春子の収穫時期が近づくにつれ、岩手県一関市内の生産者の不安は増幅していった。

4月から、検査方法に乾物の水戻しが加わる。
同時に、暫定だった基準値が見直され、これまで1キロ当たり500ベクレルだった値が100ベクレルまで厳しくなる。
前年、放射性セシウムが暫定基準値を大きく上回った一関市では「500ベクレルならば、水戻しで下回る可能性もあるが、100ベクレルでは・・・」と諦めの声も出始めていた。

生産意欲の喪失を最も恐れていた、JAいわい東椎茸(しいたけ)部会の部会長・佐々木久助は総会で、部員に「春子を全部収穫して、乾燥作業をしてください」と、お願いした。
70人いる部会員は高齢化が進んでおり、一度でも生産を見送れば廃業が相次ぐことは明白だった。
「生産活動を止めてはいけない」。
そう考えた佐々木は、12年産の営農継続を部員に懇願した。

県は、基準値超過による出荷自粛を最小限に抑えようと、12年産で全戸検査に踏み切った。
だが、3月末から始めた検査で、いきなり同市の原木生シイタケから、100ベクレルを超える放射性セシウムが見つかった。
佐々木は不安を抑えながら、春子を収穫、自宅敷地内にある作業場の乾燥機で普段通り干しシイタケを作り、県の検査を待った。

5月中旬、県職員が12年産干しシイタケを調べるため佐々木の自宅を訪れ、それからおよそ1週間後、佐々木宛てに、検査結果を知らせる文書が届いた。
文書には、わずか1行。
「一般食品の基準値を上回りましたので、出荷自粛願います」。
2年続けて出荷できない現実を佐々木に突き付けた。

この春、佐々木は毎年行っていた植菌を見送っていた。
4月に、ほだ木と原木の基準値が150ベクレルから50ベクレルに厳しくなり、基準値を超える可能性が高まったためだ。
営農活動の先行きに暗雲がたれ込む中、佐々木は部員が生産意欲を落とさないよう努力を続けてきた。
しかし、2年連続の出荷自粛に「もう駄目かな」と、弱音が口をついて出た。(本文敬称略)
というもの。

このシイタケ(1)-(6)については、コメントはしないので、各自で考えてみてほしい。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« お前、大丈夫か | トップ | 被害軽減は出発点 宇都宮大... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿