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海水温が上昇 漁場移り水揚げ激減

2013年11月28日 19時14分39秒 | Weblog
日本農業新聞e農ネットの[異常気象の時代 5]に「海水温が上昇 漁場移り水揚げ激減 (2013/11/28)」という記事が出ていた。

内容は以下の通り
今年8月。
サンマ漁が解禁を迎えても、出漁はストップしたままだった。
海水の温度が高く、北海道沖でサンマの南下が遅れたためだ。
「こんな年も珍しい。結局、操業開始は10日遅れた」と全国さんま漁業協会の石部善也専務。

道東沖の水温は、7月下旬から平年より2、3度高かった。
寒流の親潮に乗って南下するサンマが行き先を阻まれた。
10月になっても三陸沖の水温が高く、沿岸近くにサンマが近寄らず、沖合遠くまで出漁しないといけなかった。

三陸沖のサンマ資源を調査する水産総合研究センター東北区水産研究所の中神正康主任研究員は「今年は最後まで三陸沖に近寄らないまま終わった」という。
さらに「台風が来ると、海の水が混ざって水温が一挙に下がるが、今年は台風が多くてもあまり下がらなかった」とみる。

サンマの水揚げ量は、20万トンから35万トンの間を変動するが、今年は南下の遅れもあって「15万トンを割りそうだ」と石部専務。
15万トン割れとなれば、14年ぶりの不漁となる。

今年の夏は、陸地だけでなく、海も暑かった。
8月中旬の海面水温の平年差は、日本海、東シナ海、西日本太平洋岸、沖縄近海のいずれも、過去30年間で最も高かった。
特に日本海は、平年と比べ2度以上も高かった。
影響はサンマだけでない。
日本海沿岸のスルメイカも不漁だった。
スルメイカは北上も早まり、北海道知床半島の羅臼では、例年より1カ月早く漁が始まったほどだ。

漁業は水温によって、農業とは比べものにならないほど漁獲高が変動する。
このため、常に海面水温の動きをチェックする。
1960年代、海も冷害の時代に入り、不漁が続いた。
このため72年、漁業情報サービスセンターが発足。気象庁のデータだけでなく、全国の漁場者や港の調査員から水温データを集め、水温から水揚げ情報を漁業者に発信する。

東シナ海から瀬戸内海が主な漁場のサワラは暖かな海の魚。
ところが90年代末、夏から秋にかけて水温が上昇し、漁場が日本海沿岸を北上、北陸が水揚げの中心に移った。
「かつてサワラの主力漁場だった韓国の済州島は、今はほとんど捕れなくなってしまった。サワラほど急激なケースは珍しい」と同センターの本田修事業2課長。

日本付近の海は、過去100年間に海面水温が1.08度上昇した。
特に日本海中部は、1.72度上昇し最も高かった。
気候温暖化と漁業の関係はまだ明確でないが、海水温上昇の影響は確実に表れている。
というもの。

これを読んだことは、1度くらいと思うかもしれない。
しかし、自然界で1度上がるということは、全てが変わってしまうほどの事態なのだ。
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