こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

考え直す時が来た

2011年10月04日 11時41分03秒 | Weblog
昨晩、米卸との打ち合わせの中で、「なんだよ、それ」という大事件が起きてしまった。
それは、自分が作り上げたり、協力しているブランド米を、自分が自由に売る事が出来ないという問題だ。

自分が全国で作っているブランド米は、SPR(Suzunobu Project Rice)といい、最初からスズノブという名前が入っていることからも、自分が売る事を前提にしていて、そこから、作っているブランド米の長所・欠点・利点・不利などを調べて行くのである。
したがって、ブランド化の考え方として、生産者・地域農協・全農(経済連)・普及センター・農試センター・市町村・県・米穀店とが一体となって、今までの概念にとらわれず、自由な発想の元で、積極的に新しい栽培方法や銘柄米などにも取り組み、時代にあった新しいブランド化を目指していくこと。
その結果、途切れてしまった農業の後継者を、もう一度育て上げていき、産地の活力を戻していこうと考えている。
さらに、将来的には、全ての産地の格差を無くし、産地イメージで消費者がお米を選ぶのではなく、自分の好みでお米を選ぶ、新しいお米の時代を作っていきたいと考えているプロジェクトなのだ。
だからこそ、このお米を販売する米屋さんにも、同じ思いでいてほしいと考えている。

しかし現実として、果たして同じ思いでいてくれているのだろうか。
ただ単純に、高品質米がほしい。品揃えがほしい。差別化米がほしい。程度で考えてはいないだろうか。
そんな程度の考え方で、全国のお米屋さんが、自分のお米を仕入れられてしまったら、自分が売るお米が無くなってしまうのは当然。

もしそうだとしたら、自分は完全に、間違えたブランド化計画を立ててしまったと言える。
米卸に対しても、全国の米屋に対しても、自分が作っているブランド米の取り扱いについて、考え直す時期となってしまったと思う。
そうしないと、自分はこれ以上、ブランド米を作る事も、提供する事も出来なくなってしまう。

30kgを売るごとに、マージンを取る方法もあるのだが、それではお金は入るものの、消費者からの貴重な情報が入らない。
自分がほしいのは、消費者からの情報と米屋からの情報で、お金の問題ではないのだが・・・
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