こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

北海道滝川市「り・ふぁりーぬ」

2013年03月12日 10時10分54秒 | Weblog
辛い現実ばかりを書いていても、自分も辛くなるだけなので、ちょっと前向きの話。
昨日の日本農業新聞e農netに「[加工に挑む]「お米のシフォン」腹持ちよく朝食にも 北海道滝川市「り・ふぁりーぬ」(2013年03月11日)」という記事があった。

内容は以下の通り
北海道滝川市で、女性グループ「り・ふぁりーぬ」が製造・販売するケーキ「お米のシフォン」が好評だ。
使う米の品種は試行錯誤の結果、米粉向け水稲品種「ほしのこ」を採用。
リンゴのコンポートや菜の花を加えた季節限定の商品も人気で、注文の多い時期で月600個(直径12センチ)を販売している。

●品種「ほしのこ」厳選 3年かけ商品開発 月600個販売 Fミズで知り合い
「り・ふぁりーぬ」はフランス語で米粉の意味。
代表の川岸妙子さん(55)と、小森冨美さん(49)の2人で活動する。
2人は10年前にJAのフレッシュミズで知り合い、活動を通じて「米粉を使って付加価値の高い商品を作り、自分たちの力で米の魅力をもっと伝えたい」(川岸さん)と発起。
家族に試食をしてもらいながら3年かけて商品開発に取り組み、2006年から販売を始めた。

販売に踏み切る上で苦労したのは、オーブンといった機械類や製造場所の確保だ。
市農政課には「こんなに来る人はいない」と言われるほど通い、情報をかき集めた。
当初は補助金を利用して設備を用意しようとしたが、審査などの手続きが煩雑だったために断念。

そこで、道の駅「たきかわ」の加工室を使い、オーブンはリースで対応するなど費用面を工夫した。
現在は、温泉やレストランなどの複合施設「滝川ふれ愛の里」の加工室を有料で利用し、週2回製造している。

市には、農業改良普及センターや中小企業センターを紹介してもらい、事業計画の立て方や簿記の付け方を学んだ。
販路拡大に向け、商談会や販売イベントの情報も提供してもらい、川岸さんは「環境や人に恵まれた」と感謝する。

●農家の強み発揮
製粉する米の品種選びには、「水稲農家だからこそ、たくさんの品種で試すことができた」(小森さん)と、農家の強みを発揮した。
これまでに、「ゆめぴりか」や「おぼろづき」などさまざまな品種で挑戦した。

中でも、北海道農業研究センターが育成した「ほしのこ」は粘り気などがシフォン作りに適合し、昨年から使い始めた。
米を製粉するのは、札幌市中央区にあるツカモトミルズで、気流粉砕によって年間200キロを製粉している。 

●包装にも一工夫
ラッピングでは、手書きのメッセージを付けたり、包装に稲穂をシールで張り付けたりと、人目を引くための一手間も惜しまない。
販売しているのは「滝川ふれ愛の里」や道の駅「たきかわ」、地元Aコープなど。
1個525円。
川岸さんは「米粉を使っているため腹持ちが良い」と言い、朝食用に一日も欠かさず食べている人もいるというほどの人気ぶりだ。

今後の目標は、まず自分たちの加工室を持つこと。
小森さんは、「飲食店営業の許可も取り、出来たてのシフォンを提供してみたい」と、次のステップへ夢を膨らませている。
というもの。

思わぬところで耳にした、北海道農業研究センターが育成した「ほしのこ」
たしか、北海303号だったよな。
調べてみたところ、お米の特徴としては
1.胚乳組織が粉質状で砕けやすい
2.高速粉砕機で粉砕しても比較的でん粉の損傷が少ない
3.よく膨らむ米粉パンができまる
4.砕けやすいがために、精米歩留まりが良くない
5.収量性がやや低い
となっていた。

おぉぉ。
いいところに目を付けたな。
今までの米粉パンとは、一味違っているような気がしている。

今度滝川市に行ったときに、買ってみよう。
でも週2回だと、手に入らないか。
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