こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

ラストチャンス

2016年08月24日 15時15分58秒 | Weblog
お米業界にとって新品種というのは「魅力」である。
お米の消費拡大という単純なことではなく、お米業界全体の活性化にもつながるからである。
 
しかし、活性化させるためには、情報ばかりではどうにもならない。
情報だけでは、お米の特徴も美味しさも判らない。
情報だけが独り歩きしてしまい、消費者の中で期待ばかりが膨らんでしまう。
なので、実際に食べた時には、それほどの感動が得られないという結果になる。
それは新品種の誕生とブランド化にとっては、逆結果だろうと思う。
 
つまり、新品種を消費者に知ってもらい評価してもらうためには、情報と流通とのバランスが必要なのだと思う。
 
某産地の販売計画つにいて、自分は現在関わっていないので、何も語ることは出来ない。
もう一つの産地についても、自分は全く関わっていないことから、同じく何も語ることは出来ない。
 
各々の産地には、各々の考え方があるのだろう。
しかし、来年になっても、再来年になっても、同じ計画で動いていけるものなのだろうか。
 
自分としては、来年の新米時期までに、消費者に提案して認知させなければ、品種を知ってもらうことも、ブランド米にしたいということも、全て間に合わないだろうと思っている。
 
なぜなら、29年に、日本を代表する新潟県から、待望の新品種である「新之助」が誕生する。
さらに翌年の30年には、「コシヒカリ」の生みの親である福井県から、「ポスト・コシヒカリ:仮名」が誕生する。
間に合えば31年以降に、秋田県からも「スーパーこまち:仮名」も誕生するかもしれない。
 
今迄の産地と違い、日本を代表する大産地から、新品種が続いて誕生してくるのだ。
そうなってしまうと、各産地の小さな話題などは、棒にも箸にも引っかからないだろうと思う。
 
そうならない間。
つまり、来年の新米までの約1年間。
その1年間だけが、各産地にとって、自分たちのお米を知ってもらう、ラストチャンスなのだと思う。
 
とは言ったものの、どの産地が間に合うのだろうか?
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