こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

「朱鷺踏んじゃった米」誕生 “共生の島”アピール 新潟県佐渡市郷づくり推進協

2013年11月16日 15時16分57秒 | Weblog
日本農業新聞e農ネットに「「朱鷺踏んじゃった米」誕生 “共生の島”アピール 新潟県佐渡市郷づくり推進協  (2013/11/16)」という記事が出ていた。

内容は以下の通り
新潟・佐渡島(佐渡市)やJA、農家などでつくる「朱鷺(とき)と暮らす郷(さと)づくり推進協議会」は15日から、「朱鷺踏んじゃった米」の販売を始めた。
放鳥・野生化したトキが歩き回った田んぼで栽培・生産された米を区分販売し、島を挙げて取り組む「トキと人との共生への社会づくり」をアピールする。

市では2003年の国産トキの絶滅以降、野生復帰事業が本格化し、昨年は国内で36年ぶりにひなが誕生し、計12羽が巣立った。
環境省によると9日現在で86羽の野生トキの生存が確認されている。
一方で、地元農家からは「トキによって田んぼを荒らされ、田植えをした苗を植え直さなければいけない」との苦情も出てきた。

このため市はトキとの共生を目指す農家を応援するため、被害田から取れた米にインパクトのある名前を付けて売り出そうと計画。
対象は水田面積の1%以上をトキに踏まれた農家とし、市の職員がトキの群れの分布や実際に苗を踏んでいる写真を基に被害を認証する。

米の生産調整に関わる「佐渡版戸別補償」の一環で、13年度にトキの苗踏み被害支援対策として10アール当たり1000円の支援制度もつくった。
制度化を受け、2戸の農家が補償の申請を提出し、取れた米は「朱鷺踏んじゃった米」と名付け、限定販売を決めた。

市では、消費者に「トキを守りながら農業を続けることへの理解や、農家への応援を求めたい」と期待。
農家に対しても取り組みを通じて「生きものが豊かな田んぼへの応援が、全国から寄せられていることを感じてもらい、米作りに誇りを持ってほしい」との願いを託す。

価格は5キロで4500円(送料込み)。
800袋の限定販売とし、「佐渡トキファンクラブ」のホームページから予約を受け付ける。
というもの。

何だこの企画。
全く聞いていない。

「朱鷺と暮らす郷」でさえも、シッカリと取り組むことが出来ていないのに、また別のお米が誕生した。
ちっちゃな佐渡島に、いくつものブランド米は、いらないはずだ。
「限定販売だから、何とかなる」とか、安易な事を考えているのではないだろうか。

朱鷺が増えていけば、水田の被害は、当り前のようなってくる。
ということは、いずれは「朱鷺と暮らす郷」は消え去り、「朱鷺踏んじゃった米」だけになるんだろうな。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 水田農業政策 農家納得の制... | トップ | 生産調整見直し 飼料米増産... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿