こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

久しぶりに座っての講演

2010年12月08日 23時30分19秒 | Weblog
自分が講演をするとき、パワーポイントを使用していても、映されている文章などを、レーザーの光ではなく、直接手で指したりしてしまうことが多いため、3時間以内の講演なら、まず立ったままでやるのだが、今回の宮城県の瀬峰地区では、まだぎっくり腰が完全ではなかったので、座ってすることにした。

講演内容は、消費地の現状、ブランド米の意義・現状、美味しさの考えかた、注目産地のブランド化の実例3か所と、瀬峰農場ブランドの評価と課題、TPPとの対抗策等を話した。

生産者がこのような話しを聞くことは初めてで、最初から、相当ビックリしていたようだし、初めて聞く内容としては、かなり難しいのだが、TPP問題が控えていることから、のんびり優しく話して稲暇が無いのだ。
それに、これが現実で、これを理解しての上で、ブランド米作りをしていかなければならないもの事実なのだ。

自分が話していても、「今日の内容は難しい、正直何人寝てしまうか」と考えていたのだが、ほとんどの生産者が起きていて、シッカリと聞いていたのには、正直驚かされた。

これほどまでに前向きでいる産地なら、もしかしたら、TPPが動き出しても、まだ戦う力があるかもしれない。
力があるのだったら、後は「作戦」と言うことになる。

TPPが動き出してしまうと、中の上レベルの程度までのブランド米や、面積だけのブランド米は生き残れないだろう。
ただ安くすればよい。ただ売れればよいというだけの米も、当り前のこととして生き残れないだろう。

では、どうやれば生き残れるのか。
後継者がいなくしても、生き残れる事は出来るのか。

自分としては、「出来る」と思っている。
しかし、そのための作戦は、物凄く細かく緻密となってしまうのだが。

今回の公演では、戦うことは出来るとまでは言ったが、緻密な作戦までは話はしていない。
緻密な作戦を教えるためには、産地として、まず最初にやらなければならないことが、山ほどある。

来年の田植えまでに。
今の農閑期のうちに。
何処まで準備をすることが出来るか。

全ては、それが出来てからとなる。
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