虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

コーヒー&シガレッツ (2003/米)

2005年04月06日 | 映画感想か行
COFFEE AND CIGARETTES
監督: ジム・ジャームッシュ
出演:
「変な出会い」 ロベルト・ベニーニ スティーヴン・ライト
「双子」 ジョイ・リー サンキ・リー スティーヴ・ブシェミ
「カリフォルニアのどこかで」イギー・ポップ トム・ウェイツ
「それは命取り」ジョー・リガーノ ヴィニー・ヴェラ ヴィニー・ヴェラ・Jr
「ルネ」 ルネ・フレンチ E・J・ロドリゲス
「問題なし」 アレックス・デスカス イザック・ド・バンコレ
「いとこ同士」 ケイト・ブランシェット  
「ジャック、メグにテスラコイルを見せる」 メグ・ホワイト ジャック・ホワイト
「いとこ同士?」 アルフレッド・モリナ スティーヴ・クーガン
「幻覚」 GZA RZA ビル・マーレイ
「シャンパン」 ビル・ライス テイラー・ミード

 ジム・ジャームッシュ監督のコーヒーとタバコのある11の情景をそれぞれ強烈な存在感や個性の出演者で描いた短編集成。
 
 時間のやりくりがうまくいかずに、仕事の後でなく、仕事前に見なければならなかったのが残念。ほんとに身体をほぐしてくれるような映画だったし、ものすごくいかしたモノクロ映像だった。
 ジャームッシュ監督が17年にわたって撮ってきた短編の集成なのに、全然年月の経過による違和感を感じなかったし、テーブルを上から取った場面や、同じセリフや警句があちこちちりばめられていて、きっちり芯の通ったオムニバスに見えます。でもそんなことは副次的なことであって、出演者たちのコーヒーとタバコを間にはさんだ(紅茶もわざとらしく出て来るけど)緊張感とずれのかもし出す雰囲気に、なぜか神経がほぐされていく気分。
 なんたって、出演者全員クセ者ばかりだし、それがまた癖のある役をどこかはずした自分の写し絵みたいな風に演じているので本当に「参った」と思わされます。これが真の彼らであるはずもないけど、実像以上に本人らしく見えちゃう…とでもいいましょうか。

 もちろんコーヒー飲まずには帰れなかったし、帰りがけ渋谷駅への途中の生地屋で市松格子の生地買っちゃいましたよ。ランチョンマットにするか、クロスに仕立てるか今から考えます。
 それに写真を手許に欲しくてプログラムも買ったけれど、その写真は映画ほど光と影の深みがなくてちょっとがっかり。

プロフェッショナル (1966/米)

2005年04月06日 | 映画感想は行
THE PROFESSIONALS
監督: リチャード・ブルックス
出演: バート・ランカスター リー・マーヴィン ロバート・ライアン ウディ・ストロード ジャック・パランス ラルフ・ベラミー クラウディア・カルディナーレ ジョー・デ・サントス

 1917年、メキシコ革命の最中。革命派のリーダーに、若く美しい妻を誘拐され身代金を要求された富豪は、妻の奪還のために4人の男たちを-爆薬、銃、馬、追跡、それぞれのプロフェッショナルを雇う。彼らは巨額の報酬と引き換えに死地に赴くが、そのリーダーとメンバーは革命軍で共に闘った仲間だった。

 出演者の顔ぶれの渋さはものすごい。キャストを見るだけでもう見ずにはいられません、の映画ですが印象としては地味でした。みんな第一級の役者なので、アクションも演技も見事なものですが、画面が西部劇らしい音楽にのってもどうもなんか地味。

 やはり監督がブルックス監督だからでしょうか。他に「雨の朝パリに死す」とか「エルマー・ガントリー」「ミスター・グッドバーを探して」など名作の監督ですし。この映画も人間関係錯綜してるし、秘密が明らかになったり、ラストなんかどうも「スカッとさわやか」でなくて、「革命と個人」「人間の正義についてのプライドのあり方」とか考えさせられてしまいそうです。

 西部の地と渋いおじさん俳優を見るということについては、文句なしです。ジャック・パランスが色男やってます。雰囲気が他の映画と違っていて、まじまじと見てしまいました。

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