虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

ノートルダムのせむし男 (1923/米)

2005年04月25日 | 映画感想な行
THE HUNCHBACK OF NOTRE DAME
監督: ウォーレス・ワースリー
原作: ヴィクトル・ユーゴー
出演: ロン・チャニー パッツィ・ルース・ミラー アーネスト・トレンス

せむし、容貌魁偉のカジモドはノートルダム寺院の中でひっそりと生きている。道化の祭りの日に一番醜いものとして道化の王に選ばれたカジモドは、ジプシーの美しい娘エスメラルダを見る。
 ノートルダムの副司教の弟はエスメラルだを狙っており、カジモドに誘拐させようとするが、美男の近衛兵に阻止され、カジモドはつかまり、公衆の前で鞭打たれる。そのときに広場にさらされ、渇きに苦しむカジモドに水を与えたのはエスメラルダだった。近衛兵と恋に落ちたエスメラルダは、嫉妬に狂った副司教の弟の罠でついに死刑を待つ身となる。

 これは、うちの高校生が借りてきたのでもっけの幸いと一緒に見ていました。原作はあまりはるか昔に読んだので、ノートルダム寺院をエスメラルダを背負って上がっていく怪力カジモドのシーンしか覚えていません。
 こちらはディズニーの「ノートルダムの鐘」と違って悲劇です。貴族と下層民の対立も描かれていますが、どちらの人の社会に容れられぬカジモドはエスメラルダの美しさと一瞬自分に与えられた彼女の優しさに命を捧げてしまうのです。
 この映画では、カジモドの、人の情に慣れないが為に彼が意識しない、出来ない非情さが迫ります。エスメラルダを守ろうとするために人々の上に石や巨木を落とし、煮えた鉛を流す残酷さが夢中な彼にはわからない。そして最後には手を取り合うエスメラルダと恋人に忘れられて、鐘を鳴らして一人で死んでいくカジモドの哀れさ。

 ロン・チャニーは「オペラ座の怪人」も素晴らしいメイクで、怪人がマスクを取るシーンは強烈な印象だったが、この映画でも、登場シーンからカジモドです。メイクはもちろん、立った姿の足の位置、動きも本当にああいう形に生まれ合わせてしまった人はああなのかもしれない、と思わせられますし、身体を無理に萎縮させた感じのない動きで、本当にすごい役者です。
 エスメラルダ役は、いつでもどこでもメイク完璧なのは、やっぱり昔の映画だな。とは思うが、ともかく美しく、掃き溜めの鶴そのもの。そのほかのキャストもあっている。
 なんといっても群集シーンの迫力、ノートルダム寺院の威容の表現や、寺院の上から広場を見下ろしたシーンなど、驚くような映像です。それに、時々コメディタッチの息抜きのようなシーンまであり、どんな古い映画も、傑作は本当に傑作だと唸った。

懲りない私

2005年04月25日 | 日記・雑記
 土曜日は、午前中お仕事、午後はスペイン語教室へ行ってから図書館へ行き5冊借りてきました。
 寝る前に「刑務所の中」を見ました。
 日曜は午前中に「ノートルダムのせむし男」を見て、午後は新しいレンタルショップと本屋を開拓しに出かけました。
 帰ってから、「ビッグフィッシュ」と「南君の恋人」「世界中がアイ・ラブ・ユー」を見ました。
 図書館で借りた本は、4冊目に入りました。

 これだけやっちゃいますと、さすがに目が限界です。
 今朝から、充血・涙止まらず、かすみ目、眼底の痛みがひっきりなしに襲ってきます。
 いい加減馬鹿な真似はやめろ、と怒られました。

「ビッグフィッシュ」は当然好評!
 見終わって、感想を聞くと
「なんか、今なら何でも許せちゃいそう」(涙ぼろぼろで)
「くそ、不覚にも泣いちまったぜ」(女子高生)

 フカキョン版「南君の恋人」思ったより悪くない。でも、彼のかっこよさはあんなもんでいいのかな?