虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

シャル・ウィ・ダンス? (2004/米)

2005年04月27日 | 映画感想さ行
SHALL WE DANCE?
監督: ピーター・チェルソム
出演: リチャード・ギア ジェニファー・ロペス スーザン・サランドン スタンリー・トゥッチ ボビー・カナヴェイル リサ・アン・ウォルター オマー・ミラー アニタ・ジレット

 遺言書作成専門の弁護士ジョン・クラーク。彼はキャリア・ウーマンの妻と2人の子供たちに恵まれ、安定した暮らしをしていた。ある日、帰りの通勤電車から何となく外を眺めていた時、あるダンス教室の窓辺に佇む美しい女性に目を留める。そしてついに電車を降り、彼女のダンス教室に入ってしまう。

 周防正行監督の1996年「Shall We ダンス?」のアメリカ版リメイク。
 ストーリーは同じだし、同じ絵を大量に使ってるけど、かなり色合いの違うものになりました。アメリカ風アレンジだとこれが正しいアレンジなのでしょう。かなり良く出来たハートウォーミングコメディになっていると思います。
 それに画面の華やかさ、色彩の細やかさは、これを見ると、オリジナルがチープに見えるところが出てくるだろうな、と思わざるをえない。音楽も良かったですね。
 満ち足りた筈の生活の中で、特に遺言書作成なんてお仕事で殊更に人生を意識させられて、心に隙間風を感じるお年頃の男性が、やはりどこか満たされぬ女性に惹かれていく。でも結局奥さんが一番大事で、彼女も新しい道へ踏み出していって見事にハッピーエンド。
 予告編でリチャード・ギアのブラックタイ姿がさすがに決まりすぎるほど決まっていたのが心配だった。でも大会までは役所さんのような含羞のあるどこかそぐわないダンスコスチュームという感じ。ほかのキャラもほとんどオリジナルそのままのようだけど、やっぱりなんか違う。一番違うのはヒロインですが。ジェニファー・ロペスはやっぱり情熱系がお似合い。

 私はどちらかといえばオリジナルのほうが好き。大団円的にきれいにまとまってしまっている今度のリメイク版より、生きることの切なさ、人間の寂しさをみんな抱えていくという感慨を残したオリジナルのラストが好きだし、人の手の届かぬ妖精のような雰囲気のあるヒロインの草刈民代、主人公のマッチョでない中年の男らしさ、中年以降の恋のような淡い憧れのような心情。渡辺えり子のほうに生活感と切なさをより感じてしまうのは、私が日本人だからだろうか。やはり何度も見たいのはオリジナル版。

夜の電車

2005年04月27日 | 日記・雑記
福知山線の事故のニュースは実に痛ましいばかりです。
いつもの朝のように、あわただしく、機嫌よく、あるいはちょっと不機嫌に出かけていきなりあんな形で命が絶たれるなんて不条理そのもの。
通勤・通学電車というところがやり切れません。

昨日は夜10時帰宅でした。
電車が少し遅れて、その時間帯の割には混んでいたのですが、みんな内心はともかく、事故のことなどまったく念頭にないように、新聞読んだり居眠りしたり、いつもと同じ車内風景でした。
私も自分の乗った電車が無事でないなんて今でも考えられないです。

今朝は今の時間に「世界中がアイ・ラヴ・ユー」の感想書いてしまおうと思ったけど、間に合いそうもありません。
朝の仕事を早巻きに済ませて、何とか「シャル・ウィ・ダンス」見てきます!
ほとんどタイムアタック。
さあ、映画の上映開始時間に間に合うか!?