虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

大冒険 (1965/日)

2005年04月08日 | 映画感想た行
監督: 古澤憲吾
特技監督: 円谷英二 
出演: クレージーキャッツ アンドリュウ・ヒューズ 団令子 越路吹雪

 クレージー・キャッツ結成10周年記念映画。クレージーキャッツ+特撮円谷プロというある意味最強の娯楽映画。
 雑誌記者植松は、友人の発明狂谷井と大発明の特許で一攫千金を狙っている。二人は万能複写機の実験中、ニセ札を発見。しかし、警察には偽札犯人と誤解され、偽札偽造団には、植松の恋する谷井の妹桃子を誘拐され、大ピンチ。

 これを見るのは3回目くらいになるはずだが、記憶よりずっと長かった。
 植木等さん、線路上を列車に追われたり、悪漢(なんか懐かしい響きだ)にビルから突き落とされそうになったり、警察の目をヤギの中に混じってごまかしたり、あまり洗練されてないワイヤーアクションはあるわ、疾走する馬上から列車の屋根に飛び移ったり、すんごいアクションを展開してますが、一呼吸のところであの植木等式の高笑いがはいって気分を緊張させてくれません。
 ラストにいたっては島ひとつぶっ飛ばしちゃう力の入った特撮シーンですが、主人公が殺されそうになっても、どこか長閑なプロポーズしていて、このアナーキーさはたいしたものです。
 艦砲射撃の映像はあれはニュースかなにかでしょうか? セリフも時代性どっぷりです。
 そこここで「しまらない」と思っちゃうところはあるのですが、なんだかパワーを感じる映画。
 歌わない越地吹雪さんも、悪女役なかなか楽しんでらっしゃるようです。

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