友人A嬢が深刻な顔をしてやってきた。
どうやら定年退職した夫が家にいるようになったことで、強いストレスを感じているようだ。
夫は一日中何もしないでテレビばかり見ているし、三度の食事の支度も大変。
どこへ行くにも一緒についてきたがるし、あれこれと細かく指図ばかりしてくる。
妻の行動が気になり視線は常に妻の姿を追う......となると、これはもう図体のでかい三歳児のようなものでうっとうしいばかり。
仕事以外は趣味も生き甲斐もなにひとつ持ち合わせてこなかった夫の生き様を知り、今さらながら愕然として失望する。
A嬢は食欲もなくなって、夫の顔を見ると胃が痛くなり息苦しくなるという。
『亭主在宅拒否症候群』(主人在宅ストレス症候群とも言う)のことがクローズアップされたのはちょっと前のこと。
この話題はいささか旬を外しているような感がするが、団塊の世代がごっそり定年退職を迎えた今こそ、大きな社会問題として再浮上してくるのではないだろうか?
我が家の事情と照らし合わせてみても、この問題の対策が最重要課題になりつつあることは明白だ。
しかし夫の側にしてみれば、言い分はたくさんあるだろう。
家族や会社のために粉骨砕身で頑張り、少ない小遣いに文句も言わず、自分の好きなことは何もかも諦めてきた。
無事勤め上げ「さあ、これからはゆっくり休みたい!」と第二の人生のスタートラインに立った途端に、信頼していた妻から「顔も見たくない!」と突き放される人生を予測していただろうか?
「一緒に家庭を築き上げてきたのではなかったのか?」
夫たちの自負は砕け散り、悪い夢を見ているのではとおろおろと......
もちろん妻たちも、夫の功績は理解し充分感謝はしているのだ。
子どもたちが家を出て自活し、夫婦二人きりになった人生を見直し大切にしていかなければならないという自覚も持っている。
それでも忍び寄る『亭主在宅拒否症候群』
夫たちは妻たちの実情をよく認識していない。
妻たちは.......子どもを育て夫や舅・姑の世話をし、学校関係や地域のコミュニティに参加し、また趣味やボランティア活動などを通して、生きていくために必要な知恵や様々な人間関係を学習してきた。
妻たちの豊富な人生経験は、仕事一途の会社人間の夫たちの比ではなく、実は揺るぎない自己を確立する努力をしてきたのだ。
退職したら抜け殻のようになって妻に依存し始める夫族とは訳が違うのである。
ごろごろとテレビばかり見ている夫、自分のことを自分で出来ない夫、なにかと口だしばかりしてくる夫、妻の行動を監視する夫、妻同伴でなければ買い物も外出も出来ない夫.......突然このような実態を臆面もなくさらけ出してくる夫には我慢が出来なくなって当然だ。
『亭主在宅拒否症候群』は、日本独自の社会風土や文化(アメリカではあり得ないだろう?)が作り上げてきたものかもしれない。
また、コミュニケーション不足に鈍感であった長い夫婦関係の歴史が作り上げたものでもあるだろう。
夫婦間のコミュニケーションが成立していれば発生しないのではないだろうか?
一方だけの責任ではなく、夫婦で解決していかなければならない問題であることは確かである。
まずは理解と歩み寄り(難しいことだが)
そして夫族には、自立した夫婦関係とは何であるかということをもっと勉強してほしいと切に願う。
妻の方はかなり自立しているのだから。
どうやら定年退職した夫が家にいるようになったことで、強いストレスを感じているようだ。
夫は一日中何もしないでテレビばかり見ているし、三度の食事の支度も大変。
どこへ行くにも一緒についてきたがるし、あれこれと細かく指図ばかりしてくる。
妻の行動が気になり視線は常に妻の姿を追う......となると、これはもう図体のでかい三歳児のようなものでうっとうしいばかり。
仕事以外は趣味も生き甲斐もなにひとつ持ち合わせてこなかった夫の生き様を知り、今さらながら愕然として失望する。
A嬢は食欲もなくなって、夫の顔を見ると胃が痛くなり息苦しくなるという。
『亭主在宅拒否症候群』(主人在宅ストレス症候群とも言う)のことがクローズアップされたのはちょっと前のこと。
この話題はいささか旬を外しているような感がするが、団塊の世代がごっそり定年退職を迎えた今こそ、大きな社会問題として再浮上してくるのではないだろうか?
我が家の事情と照らし合わせてみても、この問題の対策が最重要課題になりつつあることは明白だ。
しかし夫の側にしてみれば、言い分はたくさんあるだろう。
家族や会社のために粉骨砕身で頑張り、少ない小遣いに文句も言わず、自分の好きなことは何もかも諦めてきた。
無事勤め上げ「さあ、これからはゆっくり休みたい!」と第二の人生のスタートラインに立った途端に、信頼していた妻から「顔も見たくない!」と突き放される人生を予測していただろうか?
「一緒に家庭を築き上げてきたのではなかったのか?」
夫たちの自負は砕け散り、悪い夢を見ているのではとおろおろと......
もちろん妻たちも、夫の功績は理解し充分感謝はしているのだ。
子どもたちが家を出て自活し、夫婦二人きりになった人生を見直し大切にしていかなければならないという自覚も持っている。
それでも忍び寄る『亭主在宅拒否症候群』
夫たちは妻たちの実情をよく認識していない。
妻たちは.......子どもを育て夫や舅・姑の世話をし、学校関係や地域のコミュニティに参加し、また趣味やボランティア活動などを通して、生きていくために必要な知恵や様々な人間関係を学習してきた。
妻たちの豊富な人生経験は、仕事一途の会社人間の夫たちの比ではなく、実は揺るぎない自己を確立する努力をしてきたのだ。
退職したら抜け殻のようになって妻に依存し始める夫族とは訳が違うのである。
ごろごろとテレビばかり見ている夫、自分のことを自分で出来ない夫、なにかと口だしばかりしてくる夫、妻の行動を監視する夫、妻同伴でなければ買い物も外出も出来ない夫.......突然このような実態を臆面もなくさらけ出してくる夫には我慢が出来なくなって当然だ。
『亭主在宅拒否症候群』は、日本独自の社会風土や文化(アメリカではあり得ないだろう?)が作り上げてきたものかもしれない。
また、コミュニケーション不足に鈍感であった長い夫婦関係の歴史が作り上げたものでもあるだろう。
夫婦間のコミュニケーションが成立していれば発生しないのではないだろうか?
一方だけの責任ではなく、夫婦で解決していかなければならない問題であることは確かである。
まずは理解と歩み寄り(難しいことだが)
そして夫族には、自立した夫婦関係とは何であるかということをもっと勉強してほしいと切に願う。
妻の方はかなり自立しているのだから。
お互いにビミョ~なズレが生じてくるんです。
どちらも長い間の生活パターンというものがあったわけですから
それをいきなり変えようとすると無理があるのでしょうね。
我が家はまだ数年ありますけれど、春から一緒に生活してみて
最初はお互いに緊張というのも変ですが、とても気を使っていました。
宿直の夜、見たいテレビを見て一人ぼ~っとして和んでいる私がいました。
今はようやく落ち着いてきた所です。
『亭主在宅拒否症候群』は、何と言っても夫側の意識の変革なしには解決できない問題です。
妻にとっても、理屈ではなく感情に支配された症状だから厄介です。
最近の日本の家族が抱える病巣は、親子関係にしても夫婦関係にしても、とても複雑かつ深刻で出口を見つけるのが難しいですね。
又三郎家はご夫婦の意識が確立されているので、全然心配はありませんね。
又三郎さんは、自分のことは自分で出来るスキルや、なによりも趣味や生き甲斐をお持ちです。
実は妻たちが一番夫に望んでいることは「趣味と生き甲斐」
又三郎さん、ほら、だいじょうぶでしょう?
気を使って「おまえも一緒に!」などと妻を巻き込むのはタブー。
簡単に言ってしまえば「亭主元気で留守がいい」に尽きるのですが(笑)
最初はお互いに希望に溢れた生活のスタートだったのに
>お互いにビミョ~なズレが生じてくるんです
......って、ホントにそうですよね。
それでもまだご主人が現役だから問題が深刻にならないけれど、A嬢のような問題を抱えているご夫婦はたくさんいます。
ストレスで癌になることもあるという『亭主在宅拒否症候群』
輝かしいはずの第二の人生のスタートが、そんな苦しい結末にならないように、お互いの生き方を今から検討しておかなくてはなりませんね。
”そのとき”になってみないとわからないものなんでしょうね。
それも夫婦で乗り越えていかないといけない大きな課題。アハァ~。
いっしょに乗り越えて行けるような状態を保っていないとね。
ああ・・それもお互いの努力なんですね。
なんだか私の方が、濡れ落ち葉状態になるような気がする~。
いつも夫婦で何かをする習慣のある人は、夫の退職を心待ちにしているのかもしれないけれど、ほとんどの妻たちは自分の世界を確立しているような気がします。
それに比べて自分のことも自分でできない夫。
だからどうしても夫が濡れ落ち葉のようにうっとうしく感じてしまうんですね。
>なんだか私の方が、濡れ落ち葉状態になるような気がする~。
うふふ、とても面白い所感です。
妻の生き方としては、それもなかなか楽かもしれませんよ。
でもA嬢はどこにでもいるし、私も現在スモールa嬢。
>これからも言わずお互いが自分を変える努力をして行くしかないのではないだろうか?
コミュニケーションが不足したまま形成された夫婦関係であれば、今さら話し合いをすることは難しいですね。
夫たちは、常に自分の尺度でしか判断しないし勉強不足も甚だしいけれど、でもいつかきっと妻の心中に気がついてくれるはず。
夫たちにとっても『亭主在宅拒否症候群』問題は、今まで家族の問題を真剣に考えてこなかった罰のようなものかもしれません。
互いの行動を観察ばかりしていると気分が悪くなるから、見たくないことは見ないようにする訓練も必要ですね。
定年が60なのが解せないと思うんです、昔ならヨボヨボな60歳がイメージがあったけど、今の60歳は20~30年前の40歳くらいにしか見えないと思うですが。
後10年、70歳までが現役でも大丈夫!?働け~~とダンナに向かって叫びたい!
実際自営なら70過ぎても働くのが当然ですもん。
でも当の60歳たちは充分働いたと思ってるんでしょうね。
我が家はお互いに放し飼い状態だからまだいい方と思うようにしてるんだけど、それでも日中に家に居られるとストレスばかりな今日この頃・・・・。
nihaoさんがスモールa嬢。なら私はプチA嬢。
第二の職場ばあればいいのですが、今はそんな恵まれた時代ではありません。
向き合って暮らしてきた経験のない夫婦たちが向き合うことになるのだから大変です。
『亭主在宅拒否症候群』は、これからますます深刻化していくと思います。
>我が家はお互いに放し飼い状態
それが一番!
要は、夫たちが退職後の人生を積極的にエンジョイすることが大切よね。
楽しんでいないから妻たちに疎まれるのだと思います。