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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

愛の力?

2008-11-10 11:50:05 | おすすめ記事

                          

 我が家は10年来棟方志功の版画カレンダーを愛用している。
今年もはや残り一枚となってしまった。 冬支度に気ぜわしい。

 そういえば先日、TVドラマ『我はゴッホになる!』で、劇団ひとりが棟方志功役を演じていた。
棟方志功が乗り移ったかのような熱演だったが、実物も本当にあんなに凄まじかったのだろうか?
劇中の台詞のほとんどは津軽弁だったが、この難解な言語は隣県に住む私ですら半分程度しか聞き取ることができなかった。
恐るべし正調津軽弁!日本語の原型を全くとどめていない。
標準語字幕が用意されていなかったことがとても不思議だった。

 私は方言で綴られているブログが好きでよく読む。
書き言葉にされた方言は何とも言えない味が出て面白い。
巧みな方言の遣い手たちは詐欺師に似ている。
ちっとも面白いことを書いていないのに、方言というスパイスを使って最高の味付けをしているから(ずるいなあ.....)

 ところで環境に慣れるということは恐ろしい。
隣県・近県のズーズー弁には敏感に反応する私だが、年々耳が馴染んできたせいか、もはや岩手弁は方言として認識されなくなっている。
訛りも全く感知不能。どうやら耳までナマってきたらしい。
少なくとも私の周りには、岩手弁の遣い手はおろか訛っている人間すら一人もいない.......という錯覚に陥っている。

 先日我が家に逗留した姪が
「伯父さんが早口で喋ると、訛っているから全然わからな~い!」
と言ってきた。
「まあ、あなたこそ何言っているの!伯父さんは流ちょうな標準語でしょ!」
とたしなめておいた。
姪は唖然として言葉を失っていた。

 私の兄弟たちからも夫の訛りを指摘されることがある。
そんなことはない!夫は全然訛ってはいない!憤然と私は抗議する。
それどころか
「職場で標準語を話しているのは夫だけなのよ!」
と自慢する(夫がいつもそう言って自慢しているから)

 兄弟たちは「愛の力だ!」と感心するが、私はなぜみんなが驚くのか理解できない。


 

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22 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
想像? (ゆっかりん)
2008-11-10 14:41:35
方言、私の住む地域でもあります。住んでいる私達には、違和感がないけれど、他の地域に住んでいる人には、不思議な感じがするようです。
「ひみつのケンミンショー」?だったか、たまに見るのですが、結構楽しいのは、その違和感を楽しませてくれるからでしょうかねー。

「愛の力」すばらしいわぁー。
きっとnihaoさんは、だんな様の言葉を耳ではなくて、頭で理解して(ここで標準語に変換?して)聞いているのかもしれませんねー。
違っていたら、ごめんなさーい。

私は、ダンナの言葉を良く間違って変換して聞いてるらしく、怒られています・・・。
ダメ妻のゆっかりんでした。
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Unknown (うらら)
2008-11-10 15:20:49
我が家には愛の力は無いのですが、夫の話す言葉に訛りは感じられません。
それもそのはず、当地域は賃金が安いにもかかわらず標準語に近い言葉なので、コールセンターが多くある地域なのです。

ああ、nihaoさんも出身はこちらでしたものね。
でも、いまでは岩手弁を自在に操ってらっしゃる?
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ゆっかりんさんへ (nihao)
2008-11-10 16:58:39
ゆっかりんさん、その通り!
私は旦那の岩手弁を同時変換して聞いています。
昔はそれが出来なかったけれど今はOK。
慣れというのはすごいですね。30年ですから。
婆婆の強烈な訛りすら、私の耳には標準語として聞こえていましたもの。
でも愛の力が及ばない他県の訛りは全部ズーズー弁です。

ゆっかりんさん、愛の力を大切に!
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うららさんへ (nihao)
2008-11-10 17:14:02
>愛の力は無いのですが、夫の話す言葉に訛りは感じられません。
 ....ふふふ、なんかとても可笑しい。

私は北海道を出てから、北海道弁も結構強烈な言語だったと知りました。
訛りはないけれど言い回しが独特ですよね。
私は30年暮らしていても岩手弁を話すことは出来ません。
とっさに出るのはいまだに北海道弁です。
中国語も然り、語学のマスターは大変です!
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いいんでないかい? (燃える闘魂)
2008-11-10 20:08:46
私には、北海道の人はみんな純と蛍の親戚のような気がして、なぁまら羨ましい。
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Unknown (京こまめ)
2008-11-10 20:56:00
東北弁は、いや九州弁もですが、どちらもみな同じに聞こえてましたが、九州弁も博多弁や鹿児島弁、熊本弁すべて全然違うんですよね。たしかにうちの父も母も方言まるまるですが、ながく聞いてると普通(標準語)に聞こえますね。nihaoさんがご主人のことを言われることがわかる気がします。私こそ恥ずかしいですよ。九州に住んでいながらいつまでも京都弁がぬけません。がんこ者です。
この前TVで『スウィングガールズ』を見ました。彼女たちの東北弁、とてもかわいかったです。あれは山形弁なのでしょうか。
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Unknown (HUZU)
2008-11-10 21:49:05
ここにいると、ここにいる言葉を言うのが標準語だから、ちっとも訛ってませんよ。
ただし、盛岡の標準語が他県で通じるかは別にしてね。一番難しいのは「沖縄」と「青森」かしらね。外国語聞いてるようです。
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燃える闘魂さんへ (nihao)
2008-11-10 22:45:52
「いいんでないかい?」
「そうだべさ~!」
「はんかくさい!」

『北の国から』が思い出されます。
北海道弁も結構インパクトありますね。
ああ、また帰りたくなった.....。
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Unknown (panco)
2008-11-10 22:58:02
棟方志功といえば、私が小さい頃渥美清が演じているドラマがありまして、両親がそっくりだと感心していたのを思い出しました。
と・・・年がばれそう・・・(タラリ)
ところで家の夫、都会暮らしの方が長いのにベタベタの大阪弁なのですが本人には自覚がないらしく、以前職場に掛けてきた電話で出た人が
「ご主人大阪?」と聞くので、その話をしたところ本人は「どうしてわかったんだろう??」と首をひねっておりました。
変ねぇ、ハリゥッド在住のはずなのに・・・

コメントの件、改めてごめんなさい。
いつもながらnihaoさんのウィットにとんだおしゃれなコメントだったのに・・・
しくしく・・・
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こまめさんへ (nihao)
2008-11-10 22:58:30
こまめさんが頑固に京都弁を守ろうとするのは理解できます。
京都弁は、我ら辺境の地のズーズー弁と違って、世が世なら標準語になっていたかもしれない言葉ですものね。
京都人には誇りがあると思いますよ。

『スウィングガールズ』はよかったですね。
山形弁が基本になっているようです。
山形弁もすごく訛りがきついんです。
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