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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

同期会inサッポロ

2010-09-28 13:10:00 | Weblog




      【北海道庁赤レンガ庁舎】    【大通り公園】



 真夏の本州から、いきなり晩秋の装いを呈した北の大地へ出かけた。
今回の帰省の目的は、40年ぶりの高校の同期会出席、第二回兄弟会出席、うららさんとのオフ会、10年間妻の在宅介護をしている三兄への介護休暇プレゼントと盛りだくさん。

 札幌駅を出て、さて私が予約した時計台側のホテルにはどうやって行くのだろうと考え込んでいたら、たまたま時計台に行くという若い女性に声をかけられ一緒に連れ立った。
この女性、堂本光一君の熱烈なファンで、この日開催されるコンサートのためにわざわざ名古屋からやって来た。
「芸能人の追っかけ」という人種に初めて会ったので、彼女の話はとても面白かった。
私は彼女の目にとても危ういおばさんと映っていたらしく、親切にも私のホテルを探して送り届けてくれた。
一期一会、ともかく彼女との出会いで私の愛知県民への好感度が急上昇した。


 同期会会場は赤レンガ庁舎のすぐ側のホテル。
最初は40年ぶりに会う同期生たちの、そのあまりにも激しい容色の変化に戸惑いを禁じ得なかったが(もちろん私も含めて)、見慣れてしまうとやはり皆、どこかに昔日の懐かしい面影を残していた。

 高校時代の私は、クラスの行事などに積極的に参加することもなく、休み時間も一心不乱に勉強ばかりして(嘘!嘘! 小説を読み耽って)いた地味な生徒だった。
もしかしたら忘れられた存在になっているのではないかと心配していたが、大勢の人たちから「nihaoちゃん!nihaoちゃん!」と声をかけられて嬉しかった。
全然記憶がないのだが、私の家に遊びに来たと言う同級生がたくさんいたのには驚いた。

 バス通学をしていたT君やA君は、待ち時間が長くなると私の家で休んでいたらしい。
当時我が家の茶の間のサイドボードには、コレクションの洋酒の瓶がずらっと並んでいた。
「お父さんにばれないように、ちょっとだけね。」
と言いながらこっそり振る舞い酒をしていたというから、これが本当なら何という不良娘だ!
もちろん私は覚えていない。
我が家で麻雀をしたという友人も現れたが、品行方正をモットーに生きてきた私だから、これらの話は捏造に決まっている。

 幼馴染みのS君からは、小学5年生の頃の衝撃的なエピソードを聞かされた。
当時の担任の小うるさい女性教師が、いつものごとくお説教をし始めた時、どうやら私は「またか...」と言う批判的な態度をとったらしい。
すると教師が、昔の生徒指導でよく使った常套手段で
nihaoちゃん、私の話を聞きたくないなら家に帰りなさい!
と怒ったそうだ。
フン!
すかさず私は捨て台詞を残して、ランドセルを背負って脱兎のごとく教室から走り去ったと......
え~っ、いくらなんでもそれはないだろう?!

 この話を聞いた後、急にそわそわと落ち着かなくなり同期会どころではなくなってしまった。
私はこの女性教師が大好きで、家に泊まりに行ったこともある。
旭川の喫茶店で生まれて初めてチョコレート・パフェをご馳走になって、夢見心地にさせてもらったこともある。
はたしてよい子のnihaoが、そんな反抗的な態度がとれるものだろうか?
本当の話なら、今からでも頭を下げて謝りたい。

 半世紀ぶりに暴かれた罪深き学園生活。
いくら考えても思い出せないので、友人たちによる記憶の改ざんとしか思えない。
しかし気になって気になって......
この日以来ずっとおぼろげな記憶を辿っているのだが、時間が経つにつれ、やったかもしれないという確信のようなものが生まれ始めている。