米「すべての大量殺傷武器の凍結」「経済支援」…
北朝鮮に対し圧迫と懐柔
登録:2019-02-22 23:24 修正:2019-02-23 07:06
米国行政府の高官が、北朝鮮の非核化と関連して「きわめて迅速に大きく動く必要がある」とし、「すべての大量破壊兵器(WMD)とミサイルプログラムの凍結」を最優先順位で要求した。同時に、ホワイトハウスは世界とともに対北朝鮮投資を組織する準備ができていると明らかにした。27~28日にベトナムのハノイで開かれる2回目の朝米首脳会談を控え、米国が北朝鮮に圧迫と懐柔を同時に強めている。
米国政府の高位当局者は21日(現地時間)、2回目の朝米首脳会談と関連したカンファレンスコールブリーフィングで「スティーブン・ビーガン国務省北朝鮮政策特別代表が先月31日にスタンフォード大学での講演で提示した優先順位の一部に皆さんの関心を向けてほしい」と言い、「ビーガン代表は、非核化に対する共有された認識の増進、すべての大量破壊兵器およびミサイルプログラムの凍結、ロードマップに向けた協力を話した」と説明した。北朝鮮が廃棄の可能性を提示した寧辺(ヨンビョン)核施設の他にも、別の大量破壊兵器およびミサイルプログラムの凍結まで要求し、基準線を引き上げたと見られる。
同当局者はまた、ビーガン代表がスタンフォード大学での演説で「同時的・並行的措置」に言及したことに対し「ビーガン代表は『段階的措置』(ステップ バイ ステップ)について言っていない。私たちは、きわめて速やかに動く必要があり、きわめて大きく動かなければならない」とし、「私たちは漸進的措置をこの過程の核心追求力とは見ない」と述べた。また「終局的には非核化プロセスを完成させるために、完全な(核)申告が必要だ」とし、「それが非核化プロセスの終了に先立ち、ずっと前になされなければならない」と話した。さらに「北朝鮮が非核化を決めたのかはまだ分からないが、非核化する可能性があると信じるから対話する」とし、「非核化の概念についても北朝鮮と協議していく」と述べた。
同当局者は、ドナルド・トランプ大統領が「急ぐ必要はない」と述べたことについても「急がないということは、重要ではないという意味ではない」と話した。彼は「それは、北朝鮮がどこかの時点で正しい選択をすることになり、米国はそうなるようにすべてのインセンティブを提供するということ、そのことを私たちが認識しているということを意味する」と説明した。彼は在韓米軍の撤収問題は、今回の首脳会談の主題ではない点も再確認した。
米国の高位当局者が、すべての大量破壊兵器の凍結を要求した中で、ホワイトハウスは経済支援を誘引策として繰り返し提示した。ホワイトハウスはこの日、資料を出して「北朝鮮はプルトニウムとウラン濃縮施設の解体を約束し、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は新年の辞などで完全な非核化の約束を再確認した」とし、「(北朝鮮が約束を守れば)米国とそのパートナーたちは北朝鮮に対する投資誘致とインフラ改善、食糧安保増進、それ以上の方案を探索する準備ができている」と明らかにした。
米国の高位当局者は、ビーガン代表とキム・ヒョクチョル北朝鮮国務委員会対米特別代表のハノイ実務交渉が、首脳会談の直前まで続くと話した。彼は「すべてに合意できるまでは、何も合意したことにはならない」とし、「大統領が到着するまで緊密な対話が続くだろう」と話した。
ワシントン/ファン・ジュンボム特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )