韓国野党:自由韓国党は、朝米首脳会談など北朝鮮の非核化外交をめぐり「中身のない偽装平和ショー」という

2019-02-09 08:25:01 | 尹大統領は、おかしいね!

自由韓国党、北朝鮮による影響を憂慮
「与党は来年の総選挙で『新北風』試みるのでは」

登録:2019-02-08 09:55 修正:2019-02-08 13:09


ナ・ギョンウォン「政府・与党は地方選挙で新北風によって利を得た」 
来年の総選挙でも計画しているなら「やめておけ」 
過去「北風」で政治的利益を得た韓国党 
「北朝鮮非核化外交」を「新北風」と規定

          
ナ・ギョンウォン自由韓国党院内代表(左)が7日、国会で開かれた非常対策委員会会議で発言している=キム・ギョンホ先任記者//ハンギョレ新聞社

 2・27全党大会と第2回朝米首脳会談(ベトナム、2月27~28日)の日程が重なり、非常事態となった自由韓国党が、朝鮮半島の和解ムードづくりを「新北風」と規定した。

 自由韓国党のナ・ギョンウォン院内代表は7日、非常対策委員会の会議で「昨年の地方選挙直前に開かれた(1回目の)朝米首脳会談は津波で地方選挙を覆い、韓国党は惨敗を免れなかった」とし、「今回の全党大会日程と(朝米)首脳会談の日程があいにく重なったことについて、様々な解釈がある。もしや来年の総選挙で新北風を試みようとしているのではないかという懸念がある。昨年の地方選挙で新北風で利を得た政府・与党が、来年の総選挙でも新北風を計画するならば『よせ、やめておけ』と言いたい」と述べた。

 ナ院内代表のこうした主張は、北朝鮮が自由韓国党を牽制するために韓国党の政治日程に合わせて朝米首脳会談のような重大イベントを作ったという疑惑があり、北朝鮮が来年の総選挙でも与党である共に民主党に役立つ突発イベントを計画しうるということだ。自由韓国党は、朝米首脳会談など北朝鮮の非核化外交をめぐり「中身のない偽装平和ショー」という立場を維持している。

 全党大会に出馬したホン・ジュンピョ元代表も前日、フェイスブックに「自由韓国党の全党大会の効果を削ごうとする北朝鮮が文政権を考えて行なった術策にすぎないということを、今回は国民が知ってほしい。5000万国民の生命と財産がかかっている北朝鮮の核問題さえも文政権の広報手段にしようとする彼らの策略に憤ります」と記した。

 「北風」とは、大統領選挙や総選挙など重要な政治行事を控え、突然または意図的に発生する北朝鮮の変化要因が票数に影響を及ぼす現象をいう。1987年の大統領選挙前に発生した大韓航空旅客機爆発事件当時、爆破犯の金賢姫(キム・ヒョンヒ)が選挙前日に押送され入国し、1992年の大統領選挙当時、国家安全企画部(安企部、国家情報院の前身)がスパイ事件の「南朝鮮労働党」事件を発表した。二つの事件は、当時与党候補だった盧泰愚(ノ・テウ)、金泳三(キム・ヨンサム)候補の当選に有利に作用したと評される。特にかつて国家安全企画部は、このような「北風」工作論争の中心にいた。

 韓国党の「新北風」攻勢に対し、共に民主党は反発した。ミン・ビョンドゥ議員はフェイスブックに「韓国党版マーフィーの法則」と書いた。カン・ビョンウォン院内代弁人は論評を出し、「選挙シーズンに北風を超えて銃風(1997年大統領選前にハンナラ党が北朝鮮に工作を要請した事件)を企てた新韓国党の末裔が、新北風をどうこう言うのは恥知らずな行為だ」と批判した。
イ・ギョンミ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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