2032年五輪誘致都市に確定したソウル市、
「ソウル-平壌共同開催を実現させる」
登録:2019-02-11 23:04 修正:2019-02-12 09:17
「ソウル-平壌共同開催を実現させる」
登録:2019-02-11 23:04 修正:2019-02-12 09:17
11日、大韓体育会代議員総会の投票で確定
昨年3月、江原道平昌のオリンピックスタジアムで行われた開会式で、南北単一チームが入場している=写真共同取材団//ハンギョレ新聞社
南北共同で誘致を推進する2032年夏季五輪に挑戦する国内都市として、ソウルが確定した。
11日午後、ソウル市は忠清北道鎮川(チンチョン)の国家代表選手村で開かれた大韓体育会代議員総会で、2032年の第35回夏季五輪の国内誘致都市としてソウルが最終的に決まったと発表した。ソウルは釜山と競合したが、韓国の代表都市としての象徴性、都市インフラの競争力、国際的力量などを前面に掲げ、代議員たちを説得した。
朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は「ソウルが選ばれたが、最後まで良い競合を見せてくれた釜山に熱い拍手を送るとともに、五輪はソウルだけの行事ではなく、全国家的行事であるため、今後多くの関心と助言をお願いしたい」と述べた。朴市長は「ソウルのすべての力を総動員し、朝鮮半島の運命を変え、新しい南北関係の転機をつくるソウル-平壌(ピョンヤン)共同五輪誘致を必ず実現したい」と強調した。
これに先立ち、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長は、昨年9月の平壌共同宣言で、2032年の夏季五輪を南北共同誘致することにした。ソウル市は昨年12月7日、五輪候補都市選定のための誘致意向書を提出し、先月23日、大韓体育会評価委員会の現場実態調査を受けた。
ソウル市はこの日の結果発表後、すぐに大韓体育会と業務協約を締結し、今年上半期に五輪誘致基本計画を樹立することにした。今後残った手続きとしては、文化体育観光部の国際行事開催計画書の承認、企画財政部の妥当性調査と承認、統一部などの中央政府との協議、国際オリンピック委員会(IOC)誘致申込書の提出が予定されている。ソウル市は五輪が国民行事であるだけに、ソウル市民と体育界の参加のために「市民誘致準備委員会」(仮称)を立ち上げることにした。
ソウル市は昨年の南北首脳会談で合意した通り、平壌とも積極的に協力する計画だ。ソウル市は1988年のソウル五輪の時、東西陣営が冷戦を超えて和合したように、2032年の五輪が南北和解の場になるよう努力するという立場だ。
一方、現在ソウル市が競争する世界都市は、インドのムンバイ、中国の上海、オーストラリアのメルボルン、エジプトのカイロ・アレクサンドリア、ロシアのウラジオストクなどだ。
キム・ミヒャン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )