南北遺跡調査とともに3・1運動記念館建立や3・1特別法の制定を通じて、3・1運動精神を未来への100年を開く求心点になるようにしなければならないと主張した。

2019-02-19 12:47:42 | 歴史に照らして整合性を!
北朝鮮に3・1独立運動の遺跡共同調査を提案
登録:2019-02-19 09:07 修正:2019-02-19 10:00

100周年記念事業推進委員会が記者会見 
「3月1日当日、北の万歳運動のほうが活発 
平壌を含む6地域などの調査が必要」 
記念館建設・特別法の制定も主張 
3月1日午後2時、記念式・記念公演を開催予定


           
18日プレスセンターで記者会見を開いた3・1運動100周年記念事業推進委員会共同代表。左からキム・デソン円仏教元平壌教区長、パク・ギョンジョ元韓国キリスト教教会協議会会長、パク・ナムス元天道教教領、パク・インジュ元興士団理事長、平和財団理事長の法輪和尚//ハンギョレ新聞社

 3・1運動100周年記念事業推進委員会が、北朝鮮に3・1運動遺跡調査を含む3・1運動関連南北共同事業を提案した。

 委員会は18日、ソウルプレスセンターで記者会見を開き、「3・1運動100周年事業が一過性の行事に重点が置かれ、その精神を継承するための作業が行われていない」とし、南北遺跡調査とともに3・1運動記念館建立や3・1特別法の制定を通じて、3・1運動精神を未来への100年を開く求心点になるようにしなければならないと主張した。

 この日の記者会見には、推進委常任代表のパク・ナムス元天道教教領と平和財団理事長の法輪(ポムリュン)和尚、パク・ギョンジョ元韓国キリスト教教会協議会会長、キム・デソン円仏教元平壌教区長、パク・インジュ元興士団理事長らが出席した。この団体は、宗教界と市民団体など民間主導で5年前に発足し、3・1運動100周年を準備してきた。

 推進委は、独立宣言書を印刷し配布したソウル慶雲洞(キョンウンドン)の天道教中央大教堂で「大韓独立万歳」を叫んだ3月1日午後2時に記念式と記念公演を開き、己未独立宣言書の骨組みである「自由、平和、共存」という内容を込めた「3・1運動100周年宣言文」を発表する。

 パク・ナムス代表は「3・1独立運動当時、キリスト教、仏教、天道教が手を取り合って非暴力平和の独立を宣言し、世界を驚かせた」とし、「大義のためには誰かを排斥したり牽制せず一つになった3・1精神で、朝鮮半島の平和努力の起爆剤にするための後続作業を実施しなければならない」と明らかにした。

 さらにパク代表は「3・1運動当時、運動を主導した天道教の教勢のうち3分の2が北側にあり、キリスト教の中枢だった平安道南江のイ・スンフンや、天道教の中枢だった咸鏡道のチェ・リンなどを中心に北で準備がより徹底して行われ、3月1日当日、南側はソウルだけで万歳運動が起きたのに比べ、北側は平壌、鎮南浦、咸興など6カ所で起きるほど強かったが、遺跡などの調査が南側より不十分なので体系的な共同調査が必要だ」と述べた。

 法輪僧侶は「3・1運動は国民統合の精神を示したが、南北が分断し進歩と保守などに分かれて未完のまま残された」とし、「新たに作る大韓民国は自主独立平和を中心に国民合意による、国民統合国家にならなければならない」と述べた。

 法輪僧侶は「3・1運動と韓日関係」に関する日本記者の質問に「3・1独立宣言書の精神は日本に対する恨みを持って韓日関係を解決しようというのではなく、抑圧して併合したのは過ちなのでこれを是正しようということ」と述べ、「日本の指導層も前向きな姿勢で臨んでほしい」と話した。パク・ギョンジョ元韓国キリスト教教会協議会会長も「個人のレベルを超え、国家レベルの反省があれば、切っても切れない隣国として新しい未来を一緒に開くことができるだろう」と明らかにした。
文・写真 チョ・ヒョン宗教専門記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする