金委員長が27~28日の2回目の朝米首脳会談の二日前の25日にベトナムに到着し、ベトナムのグエン・フー・チョン国家主席と会う予定だとハノイ発で報道した。

2019-02-18 08:28:29 | 真の解決目指して
朝米の実務陣がハノイ入り…今週の会談で議題決断
登録:2019-02-17 22:23 修正:2019-02-18 07:08

儀式・警護チーム、宿舎候補を見て回り 
キム・ヒョクチョル-ビーガンもまもなく到着する見込み 
ロイター「金正恩、25日にベトナム行き」

          
17日午後、北朝鮮のキム・チャンソン国務委員会部長が外出を終えベトナム・ハノイの政府ゲストハウスに入り、約1時間たって再び車で建物から出てきた/聯合ニュース


 ベトナムのハノイで27~28日に開かれる2回目の朝米首脳会談の儀式と警護を準備する北朝鮮と米国の実務チームが、ハノイ現地に揃って到着し、首脳が泊まる宿舎候補地を見て回った。北朝鮮の非核化と米国の相応の措置などを論じる議題交渉も、今週中に開かれる展望だ。10日後に迫った朝米首脳会談を控え、ハノイ現地で朝米の歩みが速まっている。

 ハノイの現地事情に明るい韓国政府関係者は17日、「ホワイトハウスのダニエル・ウォルシュ副秘書室長など米国の儀式・警護担当者が15日に、キム・チャンソン国務委員会部長など北朝鮮の実務交渉チームが16日に、それぞれハノイ現地に到着した」と明らかにした。北朝鮮の儀式・警護チームには、昨年の4・27南北首脳会談と9月の平壌首脳会談、6・12シンガポール朝米首脳会談の時に金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の警護問題を担当したキム・チョルギュ護衛司令部副司令官が同行した。シンガポール首脳会談の時、儀式・警護実務会談に参加したパク・チョル元駐国連北朝鮮代表部参事らも再合流した。統一戦線部所属と伝えられたパク元参事は、先月18日、金英哲(キム・ヨンチョル)労働党副委員長兼統一戦線部長がドナルド・トランプ大統領とホワイトハウスで面談する時に同席した人物だ。

 米国の先発隊は、JWマリオットホテルなどを見て回り、キム・チャンソン部長など北朝鮮の先発隊は金正恩国務委員長の宿舎候補地である5星クラスのソフィテルレジェンドメトロポール、メリア、インターコンチネンタル・ウェストレイクを相次いで訪問し点検した。昨年のシンガポール首脳会談の時も、両国の儀式・警護先発隊がそれぞれあらかじめ見て回った場所が首脳の宿舎になり、一緒に会った場所が会談場として最終的に選ばれた。今回も両国の儀式・警護担当者がそれぞれ点検したホテルの中から首脳の宿舎が決定される可能性が高い。

 一部のマスコミは、キム部長一行が17日にハノイ北部の北寧省にあるサムスン電子のスマートフォン生産工場周辺を車で移動し、動線を点検したと報道したが、現地消息筋は「(北朝鮮が)サムスン側に連絡してきた事実は全くない」とし、「サムスンの工場を目的地にした動きなのか、あるいは他の目的地に行くために経由したことか、明らかでない」と話した。

 北朝鮮の非核化措置とこれに対する米国の相応の措置など、朝米首脳会談の核心議題を議論するスティーブン・ビーガン米国務省北朝鮮特別代表とキム・ヒョクチョル北朝鮮国務委員会対米特別代表がハノイに到着したというニュースは、まだ伝えられていない。ただし、首脳会談まで10日程度しか残っていないだけに、今週中には二人とも会談が開かれるハノイ現地に到着し、共同声明の草案作成のための実務協議を進める可能性が高い。これに先立ち、キム・ウィギョム大統領府報道官は10日、ビーガン代表がチョン・ウィヨン国家安保室長に会い、6~8日の訪朝結果を説明した内容を伝え「(ビーガン-キム・ヒョクチョル)交渉は2月17日に始まる週にアジアの第3国で続けることにした」と明らかにしている。

 一方、ロイター通信は16日、金委員長の日程に精通した消息筋3人の話を引用して、金委員長が27~28日の2回目の朝米首脳会談の二日前の25日にベトナムに到着し、ベトナムのグエン・フー・チョン国家主席と会う予定だとハノイ発で報道した。当初、チョン主席が25~27日にカンボジアのラオスを訪問する計画なので、金委員長のベトナム国賓訪問は朝米首脳会談の後になされるという展望があった。これに対してハノイ現地の状況に詳しいある政府消息筋は「ベトナムの国家主席は当初から計画があるので、朝越首脳会談が開かれる可能性は低く見える」としつつも「北朝鮮は重要な客なので、ベトナム政府が主席の日程を調整する可能性もある」と話した。
ノ・ジウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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