3カ国は中国牽制を念頭に置き、共同訓練を定例化する計画だ。長崎県の相浦駐屯地や霧島演習場などで11日に始まり、今月17日まで行われる。

2021-05-17 10:12:01 | アメリカの対応

日米仏、九州で初の共同訓練…映像も公開

登録:2021-05-17 04:31 修正:2021-05-17 07:10
 
日本防衛省、定例化の方針示す 
欧州主要国、中国牽制を加速化
 
日本の陸上自衛隊と米海兵隊、仏陸軍が今月15日、九州の霧島演習場で共同訓練を実施した/AP・聯合ニュース

 日本の陸上自衛隊と米国の海兵隊、フランスの陸軍が日本国内で初の共同訓練を実施し、関連映像も公開した。3カ国は中国牽制を念頭に置き、共同訓練を定例化する計画だ。

 朝日新聞は16日、3カ国が前日に九州の宮崎県と鹿児島県にまたがる霧島演習場で共同訓練を行い、映像を報道向けに公開したと報じた。日米仏の共同訓練は長崎県の相浦駐屯地や霧島演習場などで11日に始まり、今月17日まで行われる。

 仏陸軍が日本国内の演習に参加するのは今回が初めて。同紙は「日本周辺海域を含むインド太平洋地域をめぐって存在感を高めたい思惑があるとみられる」とし、「3国で歩調を合わせ、海洋進出する中国を牽制するのが狙い」だと報じた。仏陸軍のアンリ・マルカイユ中佐は15日の記者会見で「我々は太平洋の一員との認識を持っている」と述べた。

 今回の共同訓練も、フランス側が先に提案したという。日本経済新聞は「中国の抑制に積極的になったフランスの強い意志が表れている」と報じた。同紙は「アジアと欧州を結ぶ海洋交通路(シーレーン)が中国の活動で自由に航行できなければ自国にも影響が及ぶ」としたうえで「香港や新疆ウイグル自治区での人権問題もフランスの背中を押す」と分析した。

 日本は3カ国共同訓練を引き続き維持していく方針だ。産経新聞は「仏海軍の艦隊ジャンヌ・ダルクが佐世保港(長崎県)に寄港する機会を生かして実施しており、防衛省は艦隊の次回の寄港時以降も共同訓練を行い、定例化する方針」だと報じた。

 最近、フランスだけでなく、欧州の主要諸国が中国牽制に積極的に動き出している。今年下半期に英国、オランダ、ドイツも軍艦艇を日本周辺に派遣する予定だ。日本経済新聞は「かつての欧州は中国との経済的なつながりを重視して、東アジアの安全保障の問題と距離を置く場合が多かった。いま欧州主要国は対中国で日米に足並みをそろえようとしている」と報道した。

キム・ソヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

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