「このところ国際旅行やイベント規制が解除されつつある中、サル痘の拡散が速くなっている」とし「欧州と全世界で、この夏の間にサル痘が拡散する可能性が高い」と述べた。dpa通信が報道した。

2022-06-04 08:53:25 | 問題がないは、大問題

WHO「サル痘、夏場に拡散する可能性が高い」

登録:2022-06-02 03:29 修正:2022-06-02 07:43
 
 
   サル痘の感染者。米国疾病予防管理センター(CDC)が1997年に公開したもの/AP・聯合ニュース

 世界保健機関(WHO)は、大規模な人の移動が見込まれる夏休みシーズンにサル痘の拡散速度が速まる可能性があると警告した。

 WHOのハンス・クルーゲ欧州地域事務局長は31日(現地時間)、声明を発表し、その中で「このところ国際旅行やイベント規制が解除されつつある中、サル痘の拡散が速くなっている」とし「欧州と全世界で、この夏の間にサル痘が拡散する可能性が高い」と述べた。dpa通信が報道した。同氏は「サル痘は、すでに多くの地域で人々の集まりが認められる中で広がっていった」とし「今後数カ月の間に計画されている多くのフェスティバルや大規模なパーティーなどが、サル痘拡散を促進する追加的な背景になるだろう」と語った。

 クルーゲ事務局長はまた、「これまでに報告されている事例を見れば、サル痘は同性愛を含む性行為から主につながる社会関係を通じて広がっている」とし、「全てではないが、多くの場合、つかの間の関係または様々な性関係において発生し、時に大規模な行事やパーティーからつながっているケースもある」と語った。

 同氏は「アフリカ中西部地域でサル痘が発見されて以来、欧州地域は最も大きく、かつ地理的に最も広いサル痘発症の震源地になっている」とし「過去の発症例を調査した結果、欧州では早くて4月中旬にはサル痘が現れていたとみられる」と述べた。同氏は、現在のところは新型コロナウイルス防疫のような措置は必要ないとしながらも、サル痘の拡散を完全に防げるかはまだ不透明だと述べた。

 サル痘は現在のところ20カ国あまりで400件以上の感染者および疑い事例が報告されており、このうち300件あまりが欧州でのもの。アフリカ中西部地域のサルから初めて発見されたことが知られるサル痘は、主に濃厚接触を通じて感染すると報告されている。

パク・ピョンス先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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ロシアに対する制裁以降、国際石油企業らはロシア産原油をガソリンや軽油、または他の化学物質などに精油し、産地を曖昧にしてから取引しているという。このような取引にはインド企業が主要な役割を果たしている

2022-06-04 08:48:18 | いったいどうしていたのか?

ロシア産石油制裁、「産地ロンダリング」で抜け穴だらけ

登録:2022-06-03 08:45 修正:2022-06-03
 
ロシア、欧米諸国に輸出の道が閉ざされた石油をアジアに安価で販売 
インド企業、精製油を世界各地に輸出し、高収益あげる
 
 
曳船が米ルイジアナ州のキャメロン・パリッシュでLNGタンカーを率いている=4月14日撮影/ロイター・聯合ニュース

 米国と欧州がウクライナを侵略したロシアに対する制裁で石油輸出を阻んでいるが、いわゆる「産地ロンダリング」を経て依然として取り引きされていると、ウォール・ストリート・ジャーナルが1日(現地時間)付で報道した。

 同報道によると、ロシアに対する制裁以降、国際石油企業らはロシア産原油をガソリンや軽油、または他の化学物質などに精油し、産地を曖昧にしてから取引しているという。このような取引にはインド企業が主要な役割を果たしていることがわかった。インドに到着したロシア産原油が精油過程を経て、スエズ運河と大西洋を渡り、米国まで運ばれているということだ。

 この過程で石油を公海で密かに別の船に積み替える(いわゆる「瀬取り」)方式も動員されている。すでに国際制裁を受けている北朝鮮やイラン、ベネズエラが、国際監視網をくぐりぬけて石油取引をする時によく使う方法だ。このような手口は主に地中海や西アフリカの海、北海などで行われており、このように積み替えられたロシア産原油は中国、インド、欧州に持ち込まれている。

 そのため、ロシアの石油輸出は西側諸国のロシア制裁が初めて始まった3月には急減したが、1カ月でほぼ回復した。4月のロシアの石油輸出量は侵略以前の水準である810万バレルに達している。

 この過程で大きな役割を果たしたのがインドの輸入増加だった。インドのロシア産石油輸入量は、戦前の1日3万バレルから最近は80バレルへと26倍以上急増した。ロシアが、西側諸国の制裁で輸出の道が閉ざされた石油をブレント原油より1バレル当たり35ドルも低い値段でインドに販売しているためだ。これを受け、インドの精油輸出は戦前より欧州では3分の1、米国では43%も増えた。ロシアから安価な原油を持ち込んでガソリンや軽油などで精油した後、最近急騰した相場で大量輸出し、大きな利益をあげているものとみられる。

 ロシア産石油の購入物量を戦前より7倍増やしたインドの巨大エネルギー企業「リライアンス・インダストリーズ」は4月21日、ガソリン化合物のアルキレート運搬船を賃貸し、パキスタンと接した西北部のシカ港から出港させた。同船は5月22日、ニューヨークで荷役した。スウェーデンのシンクタンク「エネルギー・クリーンエアーセンター」(CREA)の関係者は「リライアンスがロシア原油を安価で買ってインドで精油処理した後、転売するために米国に持ち込んだようだ」と話した。リライアンスはこれに対する釈明要求に応じなかった。

 先週、ロシア産原油を積んだ船「ジョン1号」は、石油200万バレルを積める「ローレン2号」と西アフリカ海上で会った。ローレン2号はロシア石油を運んだ後、ジブラルタルに向かっており、最終目的地は中国と予想される。

 アジア企業がイランやベネズエラ、ロシア産原油を買うのは違法ではない。しかし、銀行取引制限など他の制裁にともなう不利益と政治的リスクなどを懸念し、輸入企業や販売企業のほとんどが取引内訳を隠そうとする。このため、ロシア産原油を積んだ船舶が位置を隠すため、衛星航法システム(GPS)を切って運航するケースも急増している。

パク・ビョンス先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
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