核禁歓迎 日本また反対
国連第1委 賛成123カ国で決議案を採択
【ワシントン=島田峰隆】ニューヨークの国連本部で開かれている国連総会第1委員会(軍縮・国際安全保障問題)は27日、核兵器を違法化した核兵器禁止条約の発効を歓迎し、署名・批准を呼び掛ける決議案を圧倒的多数の国の賛成で採択しました。
決議案はオーストリアやブラジルなど44カ国が共同で提案しました。採決結果は賛成123、反対42、棄権16で、賛成国は昨年から5カ国増えました。日本政府は今年も反対しました。
決議案は、禁止条約が今年1月に発効したことを歓迎し、来年開かれる第1回締約国会議には条約未参加の国についても「オブザーバーとして出席するよう招待する」としています。署名や批准を終えていないすべての国に対して可能な限り早く署名・批准するよう求めています。
オーストリアの代表は「禁止条約は核兵器のない世界を実現し、核不拡散条約(NPT)第6条の義務を遂行するうえで不可欠だ」として決議案への賛同を訴えました。