韓国だけでなく米国、インド、ロシアなど国際社会が日本政府に対してこのような問題を強く提起することを願う」

2020-02-15 11:38:37 | これからの日本、外国人の目

クルーズ船内の日本人乗客「これでは五輪開催できない。国際社会が強く問題提起を」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.15 10:24
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写真は別のものです。
 
新型コロナウイルス感染者が集団発生した大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号に乗船中の日本人Hさん(64歳)が15日、中央日報のインタビューに応じた。

防災団体で活動しているHさんは「専門家の検疫官も感染したのに、乗員がどのようにきちんと対処できるのか」とし「乗員も乗客と同じように感染管理されるべき」と述べた。また「検疫当局が感染者数などの情報を遅く知らせるなど、船内での情報が統制されている」とも伝えた。

Hさんは「こうした状況では東京オリンピック(五輪)は絶対に開催できない。日本政府が対応方式を変えるよう韓国など国際社会が強く要請することを願う」と訴えた。

Hさんは11日、厚生労働相と防災担当相にそれぞれ「船内での状況を改善してほしい」という内容の要請書を送った。Hさんは「感染者65人が確認された日の夜、とても心配で眠れずに書いた」と語った。以下は一問一答。

--日本政府にどのような要請書を送ったのか。

「一日も早く乗船者全員の検査を終えるよう要請した。政府の無菌保証を受けて下船したい。歯磨き粉、使い捨てパンツ、うがい薬など生活用品を送ってほしいと伝えた。味噌汁のような日常の食べ物を送ってほしい。災害経験が多いだけにノウハウもあると思う。今こそ安倍首相がいつも強調する『プッシュ型支援』をしてほしいと伝えた。船内には高齢者や病弱な方が多い。乗員も区分せず乗客と同じように感染対策を適用しなければいけない」

--乗員の感染が憂慮される理由は。

「船内で乗員の感染者が21人も出た。乗員はビニール手袋とマスクがすべてだ。専門家の検疫官もそのような姿で感染したが、食事を配って洗濯もする乗員がまともに対処できるだろうか。マスクを捨てる時もウイルスが広がらないように注意しなければいけないが、そのようなことがきちんと守られているのか疑問だ」

--船内では情報が十分に伝えられているのか。

「6日に船長の案内放送で『検疫当局の指示で感染者の搬送作業がすべて終わるまで情報を公開すべきでないということで案内が遅れた』という言葉を聞いた。すでに報道されていたが、その時に初めて案内をした。情報が統制されている」

--何が最も問題だったと思うか。

「最初に横浜港に到着した時、医師はわずか5人しか入ってこなかった。5人が3700人に対応する場合、1人あたり700人ずつとなる。最初に人員を総動員して対策を立てるべきだった。2月1日の時点ですでに(日本政府は)香港の男性の感染を知っていたが、その時にでも事実を知らせて部屋から出ないよう知らせていれば、これほど拡大しなかっただろう」

--日本は防災に強い国と知られているが、なぜ対処できないのか。

「この事態を法律的に災害として見ていないからだ。まだ検疫段階にとどまっている。厚生労働省が自分たちの領域だとみて、防災領域に回していない。感染者65人が出た時、発表を厚生労働相がするのか官房長官がするのかを決めるのに時間がかかった。日本の縦割り行政の弊害だ。情報は下から上へ、決定は上から下に伝えられるのが原則だが、今は誰がトップなのか分からない。厚生労働相なのか、官房長官なのか、首相なのか、それとも船長なのか分からない」

--日本政府の対応を批判するコメントを書いたが、反応はどうか。

「ネット右翼の攻撃を受けた。私を海に放り投げるという脅迫も受けた。居住地に言及しながら『朝鮮人と共産党が多く暮らす地域』などと非常に差別的な言葉を聞いた」

--最後に言いたいことは。

「日本政府が対応方式を変えなければ東京五輪は不可能だ。五輪では大勢の外国人が入ってくるはずだが、これでは観光大国という目標も達成できない。韓国だけでなく米国、インド、ロシアなど国際社会が日本政府に対してこのような問題を強く提起することを願う」
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行政安全部の関係者は「帰国者700人が13日までは陰性判定を受けたが、追加で“陽性”判定を受けたり、状態に変化があれば、退所者数が変動する可能性もある」と説明した。

2020-02-15 10:35:38 | 韓国を知ろう

牙山・鎭川に収容された武漢からの帰国者366人、 

15日に退所…全員陰性

登録:2020-02-15 07:02 修正:2020-02-15 07:31
 
残りの334人、最終検査後16日に帰宅
 
 
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の拡散で武漢から帰国した在中韓国人たちが臨時収容されている牙山警察人材開発院//ハンギョレ新聞社

 COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の拡散を避けて中国湖北省から帰国し、忠清南道牙山(アサン)と忠清北道鎮川(ジンチョン)で2週間にわたり隔離されていた韓国人700人のうち、第1次退所対象者366人が最後の検体検査で全員“陰性”反応を示し、予定通り15日に退所する。残りの334人も14日、最終的に検体検査を行い、15日に結果が出れば、退所が確定する。

 14日、行政安全部などの説明を総合すると、忠清南道牙山の警察人材開発院と忠青北道鎭川の国家公務員人材開発院に入所した中国湖北省からの帰国者700人(牙山527人・鎮川173人)は13日に受けた検体検査で、全員“陰性”判定を受けた。このうち、先月31日、韓国政府のチャーター機第一便で帰国した366人は、15日に退所する計画だ。彼らは牙山入所者193人と鎮川入所者173人だ。ただし、今月1日に第2便で帰国した入所者333人と子供2人を世話をするために自らの入所した父親1人など、計334人に対しては、14日に追加検査を実施し、15日に退所するかどうかを確定する予定だ。

 韓国政府は15~16日、牙山の警察人材開発院で帰国者たちのための歓送行事を開く予定だ。チン・ヨン行安部長官は2日にわたり、警察人材開発院の正門で帰国者たちに別れのあいさつをする。チン長官は16日、ヤン・スンジョ忠清南道知事やオ・セヒョン牙山市長と共に合同支援団を激励する一方、牙山市草沙2通村会館前の現場対策本部を訪れ、スタッフを激励して住民たちに感謝の意を伝える予定だ。

 退所者たちは、退所する日の午前に行われる歓送行事後、政府が用意した45人乗りのバス37台に乗り込み、臨時の生活施設を後にする。バスで移動する時は2座席当たり1人ずつ座る予定だ。帰国者たちはソウルや大邱(テグ)・嶺南、忠清北道・大田(テジョン)・全羅道、京畿道、忠清南道など5つの圏域に分けて移動し、圏域別拠点に降りて自宅に帰る。また、国内に居住地のない退所者の大半は、入所期間中に居住地を見つけたという。政府は退所した帰国者たちに対する追跡調査は行わないことにした。

 牙山と鎮川の施設で帰国者と生活を共にしながら、帰国者たちを支援してきた政府合同支援団111人は、臨時生活施設内外を消毒し、廃棄物を処理した後、帰国者たちが退所する翌日の16~17日に施設を後にする。

 行政安全部の関係者は「帰国者700人が13日までは陰性判定を受けたが、追加で“陽性”判定を受けたり、状態に変化があれば、退所者数が変動する可能性もある」と説明した。

チェ・ユンテ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
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