以前よりも新党の支持率下落
アン・チョルス新党の党名却下も悪材料
アン・チョルス前議員が進める「アン・チョルス新党(仮称)」が韓国ギャラップの初めての世論調査で支持率3%を記録した。国民の党(2016年)と正しい未来党(2018年)の結党時の最初の世論調査での支持率と比べ、著しく低い数値だ。「アン・チョルス効果」は賞味期限がもはや過ぎているのではないかという分析も出ている。
韓国ギャラップは、全国の18歳以上の有権者1000人を対象に、今月4日から3日間にわたって調査(95%信頼水準、標本誤差±3.1%)を行った。その結果、「アン・チョルス新党」の支持率は3%だったと7日明らかにした。共に民主党は36%、自由韓国党は20%、社会正義党は5%を記録し、正しい未来党と新しい保守党はアン・チョルス新党より低い2%に止まった。支持政党のない無党派層が31%にもなることも注目に値する。
今回の韓国ギャラップの調査は、アン・チョルス前議員の結党宣言以降、初めて実施された政党支持度調査ということで、総選挙を控えて「アン・チョルスブーム」が再現されうるかを判断する尺度とされた。アン・チョルス新党推進勢力に対する3%は、かつてアン前議員が作った政党の最初の世論調査の成績に比べて大幅に低い。国民の党は、結党宣言後最初の世論調査となった2016年1月第3週の韓国ギャラップの調査で、支持率13%を記録した。正しい未来党結成を宣言した直後の2018年2月第4週の調査における同党の支持率は8%だった。結党を繰り返す度に支持率が半分になっていることになる。政治評論家のイ・ジョンフン氏は「アン前議員が過去の栄光を再演するのは難しいだろう。一連の歩みが印象的でなかった上に、 結党と離党、政治の休業と再開を繰り返した過去への失望も重なった」と見る。
泣きっ面に蜂で、前日の選挙管理委員会の決定により、党名に「アン・チョルス」という名前すら使うこともできなくなり、選挙が迫るこの時期に認知度を高める方法も定まっていない状況だ。アン前議員系と分類されてきた新党派の議員は、ハンギョレの電話取材に対し「党名について様々な意見が出てはいるが、『アン・チョルス新党』ほどの確実なアイデアが浮かばず、公募なども検討している」と語った。
アン前議員側は、失望するのはまだ早いと判断している。結党推進企画団の主要関係者はハンギョレの電話インタビューで、「まだ発起人大会も開かれておらず、正式に結党もされていない状況だ。世論調査の結果を見ると無党派層が31%と高いが、党が作られ、ビジョンを具体的に示せば、自然に支持率が新党側に移ってくると期待している」と述べた。