どこ吹く風

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たからもの

2006年02月04日 08時16分49秒 | 旅-トルコ
 宝物殿見物のキッカケは前に書いた。トルコ観光はイスタンブールから出発して最後に又舞い戻ったのである。ただイスタンブールはブルーモスクとスレイマニエモスクを見てトロイ方面に向かったので普通ならコースに入っている名所旧跡を見ていない。それに格安ツアーなので入場料が必要な施設は出来るだけ省かれていた。

 そこでイスタンブールでの見所、バザール、トプカピ宮殿に地下宮殿は見たいと思っていた。バザールは旅行社の好意で加えてもらったがトプカピ宮殿が省かれた、そこでどうしても宮殿を見たい人たちが別行動をとることになった。

 トプカピ宮殿は石造りで中に入っても豪勢とか華美という雰囲気はさほどしない、一見事務所風な感じさえする。石造りだからそういう印象を受けるのだろう。もちろん色鮮やかなタイルで覆われた壁面や屋根は素晴らしい。

 宝物殿を探し当てて入館する、教室ほどの広さの部屋の壁に宝物が展示されている。一目見てビックリ、宝石とはかくも美しいものであったのだ!

 鬼が島征伐して宝物を満載した荷車を引く桃太郎の絵を子どもの頃見た、あの光景を思わせる宝物が展示されている。
アラビアンナイトの宝物の世界というべきか、言葉を失うほどの宝物があった。

 宝物の中味を金銀サンゴと日本では言う、中国では玉、それはそれで美しい。しかしトプカピ宮殿の宝を目の前にしたとき、日本中国と西洋の宝物の概念が違うと思った。向こうではダイヤにエメラレド、ルビーなどの石が宝物なのだ。

 サンゴは気づかなかったが真珠はあった、大粒の天然真珠があったが展示順位というか他の宝石と比べて格下の扱いのような印象を受けた。大切にした宝石はダイヤにエメラレドを最高位としたようだ。
ガラスと金で作られた箱にエメラレドが無造作に入れてある、どれも大粒のやつが。
人差し指と親指で作る輪ほどの大きさのダイヤに小指の先ほどのクズダイヤ(? 笑)で周りを飾りしかもそれが一重ではない。さすがオスマントルコの皇帝だ。

 その他ルビーにダイヤを散りばめたペンダントに様々な宝石で象嵌された刀の鞘、金細工にその他諸々の宝物、アラビアンナイトの世界を垣間見ました。あとで銀細工の部屋へ行ったがブリキ細工を見ているようで感激もヘッタクレも無かった。でも各種宝石が埋め込まれていました、それだけ見ると素晴らしかったでしょうが、あの宝石を見たあとでは価値は半減どころか1割程度しか感じない。

 妻に”あのようなダイヤとかエメラルド、ルビー、サファイアなどを見ると、自分のものがあほらしくなって宝石に興味を持たなくなるでしょう。”と言うと「何のなんの今もっているモノよりもっと大きなものが欲しくなった、出来ればあの大きさのモノ。」なんて答が返ってきた。オンナは・・・
 宝物殿で、ちゅふぁーら見グァッチーしたので、これからどのような宝石を見ても驚かないでしょう。

写真はボスポロス海峡を挟んで旧市街(ヨーロッパ側)を見る。
尖塔の近くにトプカピ宮殿があるはずです。

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