どこ吹く風

旅のことを主に書く。

市内見物

2005年08月24日 10時52分49秒 | 旅-マニラ
 マニラは暑い、しかし夜になると気温が下がり凌ぎ易くなる。アリストクラート前の整備された通り、ロハスブルバード沿い、その向こうの海側も大勢の人で賑わっている。人間が多いのは分かる、前もそうだった、だがしかしそこに集っている人の雰囲気は大違いだ。前はビンボウったらしいというか胡散臭いというかそのように感じたが、今は皆さん明るい、楽しんでいる雰囲気が伝わってくる。

 美味しいものを食べて気分もいいので散歩を楽しんでも良かったが、乳児も同行しているし疲れも若干あるのでホテルに帰る。
 ホテルはマニラパビリオン、このツアーの一番安い宿泊価格のランクになっているが立派なものだ。特にセキュリティがしっかりしている。これまでの旅行で高級といわれるようなホテルに泊まった経験が少ないので、カードに記録された階しかエレベーターが止まらないようになっているシステムは初めての経験だった。
 また私たち夫婦の部屋と娘達の部屋が建物の端と端なのには閉口した、何をするにも一緒の行動なので拾数部屋の前を通り過ぎて遥か遠くまで廊下を歩かされるハメになった。
 朝散歩がてらにリサール公園沿いを歩いているとタホ売りが来た、話は聞いたことがあるが味見したことは無いので一杯注文する、10ペソ也、ユシ豆腐に蜜をかけたようなもの、プリンのようなものと言えばいいのかな。出勤前の人たちが食べていく、この人たち朝からおやつを食べながら出勤するのか。家族の味見用に追加注文した。好評だった。

 朝食を含めて食事が一切付かないのでジョリビーへ行き朝ごはんを食べる。ホテルの隣近所にはファーストフードの店が競うようにある。マクドナルドは当然としてケンタッキーチキンにグリーンなんとかという店そしてチャンピオンのジョリビー。フィリピンなんだからまずはジョリビーというのが自然な流れ、おじやセットを注文した。一人当たり50ペソ足らず、つまり100円足らずというところ。

 観光はインターネットの掲示板仲間に手配してもらったTAXIを利用した、一日2.500ペソで遠出の際のガソリンは別途支払うという条件だ。車はワンボックスカーなのでよかった。ただ後部座席を3列にしていたが、2列なら尚快適だっただろう。

 観光は定番どおりイントラムルスから始まりマニラカテドラル、カーサマニラと巡る、私は数回目、末娘は数年前一緒に来たので2回目だが歴史ある建造物は何回来ても飽きる事は無い。
 サンチャゴ要塞はスペイン時代を考えさせるし、リサール記念館は国民に慕われているリサールの生き様を表現している。彼の高い志を現在生きている政財界の皆さんに認識させたい、時々リサール記念館詣でをしなさい。

 そこへ入管のとき、記念に来場者名簿にお名前を! という感じでペンを渡されたので記帳する、住所氏名の下に寄付金額の記入欄がある、ヤラレタ~と娘たちと大笑い、100ペソでも200円、まっいいか。

 昼食の場所は適当に選んでくれと運転手に頼むと、パサイの向い側の湾を埋めたてている何も無い所に連れて行く、所々にポツンとビルが建っている、さらに離れて拾数件の店が集まっている場所が出てきた。
全てが飲食店のようだ。店名から察するところファーストフードのモールという感じだ。市街地からも遠く離れているこの荒地によくもまあ企画したものだと感心する。時間の所為もあろうが賑わっている。フィリピンは食うや食わずの人々ばかりと思っていたが、いつからこのようになったのだろうか。

 シーフード主体の店に入る。運転手と助手は遠慮しているのか入ってこないのを引っ張り込む。シニガンにイニハウ、BBQチキンはもちろんバグースにその他諸々を一緒に食べる、6人分で1480ペソ3000円、安いと声を上げたいところだが現地の所得を考えると安い安いを連発するのもどうかという気になる。

 最低賃金が時給で605円と日給でそれくらいしかもそれさえ守られない国とを単純に比較して安いというほど無神経ではない。あの日の昼食は私の1時間分の賃金以下だがフィリピン人にすれば日給分という人が大勢いる、そういうことも念頭においてモノゴトを判断した方がいい、たとえ観光であっても。

 午後からアヤラミュージアムへ行く、入館料は高すぎるがフィリピンの歴史がジオラマで分かり易く説明展示してある。面白いと思ったのは展示ブースに空きがありこれから起るであろう出来事のスペースを予め用意してあることだった。最近の出来事もチャント見せている。つまりピープルパワーのことです。国を変える出来事はちゃんと後世に伝える事もミュージアムの目的の一環なのだろう。歴史を反省せずむしろ隠蔽しようとする国との違いがある。
しかもここは一財閥のミュージアムである、その姿勢は評価したい。

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