どこ吹く風

旅のことを主に書く。

ジプニー

2006年03月24日 13時26分07秒 | 旅-マニラ
フィリピンといえばジプニーと反射的に出てくるほどジプニーの知名度は高い。
彩りも鮮やかキンキラキンに飾り付けられたジプニーはフィリピンを象徴する車でしょう。間近に見てそう感じる、見ているだけで楽しくなる。

 行った当初ベリーさんは何処へ連れて行くにもtaxiを利用していた。私はせっかくマニラに来たのだからジプニーに乗りたいし、乗り方も教わりたいと申し出てそのようにしてもらった。
 ただジプニーの路線は無数にあり、普段から自分が使っている路線なら知っているが知らない場所へ行こうとすると地元の人でも知っている人は少ないようだ。

 ジプニーは次々に来るが何処行きなのかを判別するのがむつかしい。終点が書かれていない、正面ガラスの下に経由する通り名が書かれているのでそれを見て決めるのだ。運転手がピエールとか何とか地名を連呼しながら入ってくる場合もあるが、その地名と私が行きたい場所との関連が分からないので結局見送る。

 ジプニーには大勢の人がぶら下がるイメージを持っていたがマニラでは違反らしく絶対にぶら下がりをさせなかった。運転手が罰せられるようだ。
乗り込むと奥の方に坐る、奥から入口側に移動するのが凡そのパターンのようだ。
中間部あたりに坐って運転手に料金を手渡す事が出来ないときは隣の人からその次の人へと運転手までお金のリレーが行なわれる。オツリもその逆のルートで返って来る。
ドライバーはバックミラーで客の動向を観察していて運賃の支払いや乗った場所のゴマカシを許さない。すごい感覚を持っている。

 座席は片側6~7名で立つのは許されない、運転手が坐るように呶鳴る。助手席に坐った人は車掌代わりも務めるようだ。ゆったり座れる場合もあるがお尻をチョコンと席に引っ掛けるだけの方が多かった。
降りたい場所に来ると天井を指でコンコンと弾いてドライバーに合図すると適当に、ホントに適当に停車するスペースがあれば傍に寄るが道路中央で乗り降りさせるのも往々にしてある。降りる合図で「パーラー、とかマパーラやパーランモー」と言うて合図する人も多い。

 料金を支払う合図をするときは「バイヤッド」と声を掛ける。そして目的地を人数を言う、”マビニ、ダラワ”-マビニまで二人ーという風に、ドライバーが何か言うても意味は分からないので後はテキトーにどうにかする。

 ヒマなときは終点まで乗って引き返したこともある。また行く先も知らずに飛び乗り人通りの多い所で降りたこともある。しばらく散策してまた乗り、降りる。
ジープを乗って暇つぶしをするのも楽しかった。当時は終点まで乗っても3~4ペソ、今でも20ペソ程度でしょう。

 フィリピン名物ジプニーは庶民の足だがそれだけに留まらず眺めても乗っても面白い、妙な出会いもあった。それについてはまたいつか・・・