この前、仕事中に、とても刺々しい中年女性を、私は担当した。
私に対して敵対心がすごく、私が少しでもミスをしようものなら、そこを目がけて大声でまくしたてるのだ。
私は、その女性から、この人おかしい!と大声で言われ、途端に心臓がドキドキして気持ち悪くなってしまった。
立っているのも少し辛いが、かといって、そこから逃げることもできない。
私は、最後まで、このモンスター女性を担当しなければならない。
私は気持ちを落ち着かせるために、呼吸法をやってみた。
なるべく長く、吸った息を吐き出してみた。
それでもなかなか気持ちは落ち着かないが、なんとか最後まで担当できた。
そのモンスター女性が帰ってからも、高ぶった気持ちは治らず、家に帰ってからも治らなかった。
とうとう寝る時間になっても、まだ治らず、悶々と考えていたが、ありがたいことに時間はかかったが眠れた。
改めて考えてみると、そのモンスター女性は、私にとって、修行のチャンスだったのだ。
どんなひどい状況でも平常心を保つ訓練ができたのだ。
瞑想の達人は、どのような状況にあっても、瞑想状態に入れ、心はいつも穏やかでいる事ができる。
それに比べて、私は、すぐに動揺し、心が掻き乱される。
まだまだ全然ダメだと思い知らされた。