トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

ヘッドフォンアンプキット [LIANG5532] も電源変更

2014-07-30 15:42:50 | オーディオ

 aitendo製ヘッドフォンアンプキット [LIANG5532]を購入してあったが、この電源も、先日紹介した232CインターフェースICが使えるんでは無いかということで、製作してみた。
オリジナルは9V乾電池(006P)電圧を抵抗分割して、OP-AMPの中点としているので、OP-AMP電源マイナスのみ切り離し、直流カット用の信号入出力コンデンサは削除し直結した。
OP-AMPの実装方向が分からないので、ご注意下さい。(製品の正面側にソケット切欠きを合わせて下さい)
Img_7631_rImg_7632_rImg_7637_rImg_7638_r電源部分はユニバーサル基板を使い、ケースの空きスペースに入る様にカットする。
1.5V乾電池(単三×1本)で動作させる様にアップコンバータHT7733Aで3.3Vまで昇圧し、ICL3232で±4V以上を発生させる。写真では100uHのインダクタを使用しているが、低電圧でも動作する様に更に100uHをパラに入れた。
今回は、直接V+、V-から取り出さず、T2-INとR1-OUT接続、T1-INを0Vとすることで、T1-OUTが+出力、T2-OUTが-出力となるので、これをアンプの電源に使用する。
T2-INをプルアップしたのが良いかも知れない。
Img_7634_r電源をONすると-電源にスイッチングノイズが大きなレベルで発生しているので、0.22uFセラコンをV-と0V間に入れると小さくなった。スイッチング周波数は1MHz以上でパルスの波高が目立つが、音声には影響していない。ビーズコア等で軽減出来るかも知れないが。
ヘッドホンでモニターしたが非常に静かである。
Img_7639_r Img_7640_r オリジナルはNE5532を使用しているが、これをNJM4580DDに変更すると、30mA程度消費電流が減り110mA程度になる。また、最低動作電圧も0.9Vから0.7Vに改善される。
安定的に動作させるには1V以上有った方が良い様だ。
このNJM4580DDは安価であるが、有名メーカーのオーディオ回路(ヘッドホンアンプ回路にも使用されている)に一般的に使用されており、特性上は保障されている様なものだ。
1.5Vにすると、HT7733A出力は3.3Vで安定し、ICL3232出力は+6.0V/-5.2V程度になる。
一般試聴レベルでは、聴感上特に歪は感じないが、あるレベル以上になると、歪が増大する。
今後は、測定器を使い周波数特性等を調査する予定である。
【7/31特性確認】
Img_7647_rImg_7648_rImg_7649_rCRオシレーターを入力とし、出力はヘッドホン負荷(LR共16Ω)とする。
OP-AMPはNJM4580DD使用
周波数特性:10Hz(発振器の最低周波数)~30kHzまでフラット
最大出力:正弦波が歪む直前のレベルを測定。オシロでP-P900mVまで出る。
電源電圧は1V以上必要の様だ。
Img_7650_rICL3232のスイッチングノイズが波形に乗って来ている(矩形波だと良く解る)ので、もう少し対策が必要の様だ。

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ポータブル車両重量計?修理

2014-07-30 06:58:16 | 修理

Img_7622_r表面にある、押しボタンスイッチが、ON/OFFしない様なので、どんな形でも、交換して動作させることが出来ないかとのことだった。
まず操作系5個の押しボタンスイッチを外してみると(内部基板も外さないと、ケースロックのばねが押せないが)、オレンジと緑のスイッチは壊れておらずテスターによるON/OFFも確認出来た。
中央白ボタンスイッチはオルタネイト式で、この動作をさせるスプリング(カム?)が紛失していて動作しない。
右側2個はスイッチ部にマイクロスイッチを使っており、このボタンが本体に潜ってしまっていた。
同じ外形のスイッチアッセンブリーは無いので、スイッチ本体のみ交換することにした。
本体金具にピン2本で固定されているので、ドリルでサラって外す。
Img_7621_rImg_7620_rImg_7619_rオルタネイトは、おもちゃでも良く使う小型のスイッチが有ったので、これを使うことするが、やや幅が小さいので、金具を内側に曲げて挿入。ロックタイト460で接着固定する。
押しボタン式の方も手持ちの松下製マイクロスイッチが有ったのでダボをカットして、同じに接着固定する。これは幅が同じである。
電源スイッチもオルタネイト式で接点部は大型のマイクロスイッチ2個が使われていたが、同じマイクロスイッチが無いのと、オルタネイトの機構部材が同じに紛失していたので、これはロッカースイッチ(MSR8)を使うことにして、表面の各穴を縦方向4mm広げて実装した。
電源を入れて気が付いたが照光式でOFFでも光っている(ACの両切り用)。この装置は2回路を片側DC12V,もう片側をAC100VのON/OFFに使っており、この間にネオン管が入ることになり、問題なので、トグルスイッチに変更し、製品の押しボタンケースにねじ込んで実装した。
DC12Vでも、動作確認したが250mA程度の消費電流だった。
Img_7625_rImg_7628_rImg_7627_rImg_7629_rいざ、電源を入れて、うまく行くかと期待したが、LCDが表示しない。
見ると、分解した時に、配線がLCD基板根元で断線しており、接続するが、次々と他の線も断線してしまう。ようやく接続したが、表示がおかしい。
クロックの水晶は、9.8304MHzという特殊な周波数だったが、オシロでみるとちゃんと発振している。内部回路は±12Vと+5Vで動作しており、上側基板がアナログ増幅+電源部で、下側基板がCPU処理部になっている様だ。
Img_7624_rキャラクタ表示器で数えると40文字×2行タイプで、ネットで探したところ、全く同じもの(コントローラーがHD44780、LCDドライブがLC7930×と見られる物が「共立エレショップ」でジャンク扱いDMC40218-DJKが有り、早速注文した(1200円/個)。
あとは、乾電池(単一×8本)でも、動作する様に電池ボックスが表面に付いているが、内部は液漏れでかなり腐食しているので、これは車から12Vを接続出来る様に、ターミナルを設ける予定にしている。
【8/1:LCD到着・表示が出た!】
Img_7653_rImg_7652_r注文していた、共立エレショップからLCDと、接続ケーブルQIケーブルFC20-1Sx20 / 311-376が届いたので、接続してみる。
メイン基板のコントラスト調整用半固定抵抗器(これもマイナスの穴が崩れてしまったので新品と交換)を調整すると、ちゃんと、文字が表示されるではないか、良かった!
Img_7655_rImg_7657_r_22列表示用のLCDだが、何故か上の段しか表示されない。
これが正常なのか否かは不明なところだ。
一応、4輪単独と前後の切り替えは出来ている様だし、各スイッチの操作に対し、それらしい動きはしている。
Img_7659_rImg_7660_rDC12V入力用のターミナルを電源スイッチ近くに穴開けし取り付ける。
あとは長男が来た時に確認してもらうことにする。
 
【8/3 2行表示確認】
20140803_145246_r20140803_145210_r20140803_145240_rVCC、OV、CONTの3本だけ接続して、コントラスト調整RVを一番濃くしても上の行しか黒くならない。そこで、事前にPICプログラムに詳しい吉本先生にチェック方法が無いかメールでお願いしてたら、ついでに製作した基板(8文字×2行)があるので、これで確認出来るのではと「電子工作サークル」に持って来てくれた。
早速、コネクタに差し込んで電源ONすると、ちゃんと2行表示されるではないか。この時にコントラスト調整を一番濃くすると、2行全てのセグメントが黒く表示される。聞くと、プログラムで2行表示の設定をしていないと、下の行は表示されないとのこと。納得した。
継続して40文字×2行表示のプログラムを作成してもらうことにした。
とすると、やはり、この機器は1行のみ表示の可能性が高い。

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