トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

デジタル電圧メーターキット動作不良について

2014-07-20 20:33:20 | PIC

Img_7577_r_2Img_7574_r回路図は公開されていないので、パターンから起こしてみるが、特に問題無さそうである。
OP-AMPによる反転増幅で、オフセット調整がある。
動作電源は正側+9Vから7.5Vツェナーで安定化。負電源はMC34063による負出力DC/DC-CONV回路の出力を7.5Vツェナーで安定化して正負電源を供給している。
マイコン(STC12LE5604AD/DIP-18※書き込み済み)入力とOP-AMP出力パターンを切り離し、マイコン入力電圧とLCD表示電圧の関係を調べてみた。(マイコンは3Vで動作)
Img_7564_r_2Img_7566_rImg_7565_rImg_7570_r-30Vで0V、0Vで0.81V、+30Vで1.62Vとなり、5Vステップでも測定したがリニアに変化している。
これから計算すると、オフセット値は0.81Vで表示1Vの変化に対しマイコン入力が0.027V変化となる。
Img_7578_r_2とするとOP-AMPの増幅度は0.027倍となり、Raが10kΩであるところからRbの合成抵抗は約370kΩとなる。
多回転可変抵抗の値が100kΩであるところからR16は約320kΩとなるが、指定は180kΩとなっている。標準系列である330kΩに変更したところ調整可能となった。
【調整方法】
①入力無し(+、-ショート)の状態でCR1を調整し、表示が00.0Vとなる様にする。
この時、電圧測定ランド(A)が0.81Vになっていることを確認する。
②測定用電源を接続(この時、動作電源とは独立した電源で無くてはならない:動作電源の-が測定端子+と同電位であるため)し+29V(測定電圧がMax30Vで入力が30Vを超えても30Vと表示されるので、それ以下の一番近い値とした)としたとき表示が+29Vになる様にCR2を調整する。+30V入力のとき、Aは1.62Vになっていることを確認。
③測定用電源の+-を入れ替えて-29Vに表示されることを確認する。-30V入力のとき、Aは0Vになっていることを確認。
+とーで誤差(0.1V程度)出て、気になる場合には①の微調整を行う。
タクトスイッチの説明は無いが、入力0V時に押して0調整をしている様だ。

消費電流が50mAと大きいので、006P乾電池では、動作時間が短く、実用的では無い。
RS232C用ICで正負電源発生させる方法も、今後試したい。

コメント
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