トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

CORG真空管ギターアンプ修理

2012-10-27 15:03:00 | オーディオ

県西おもちゃ病院の小島ドクターから、友人に頼まれたギターアンプの修理について、調べてもらえないかというので、パソコン相談室が終わってから、調査開始。
私は楽器に関して無知だが、聞くとギターアンプでは有名なブランドのKORG製(元はVOX製)らしい。
Kc3s0493_rVoxvalvereactor「VOX VALVE REACTOR」という特許回路で、12AX7をパワーアンプとして使っていると説明には有るが、どう見ても出力上考えられないので調べると、ある記事「CORG PATENT」に
「真空管の負荷をカレントミラーにして、プレート電圧をエミッターフォロアでカレントミラーをドライブし、真空管のプレート電圧を可変させるアイデアです。」とあるが、まだ回路イメージが湧かない。
症状は、使っているうちに、出力が段々低下するということだが、小島ドクターが預かってからは再発してないとのこと。
事前に小島ドクターが内部を調べたところでは、抵抗4本が 変色(焦げている)して、かなり高温になっているので、これが原因では無いかとのことだった。
12ax7heaterpwr 電源回路だけ回路図に書いてみた。
ヒーターのトランス別捲き線は無く、B電圧用の捲き線(実測では25V-0V-25V)に抵抗をシリーズに入れて点火させている。
Kc3s0494_r12.6Vを作り出すのに、手持ちのaitendo製DC-DC変換モジュール[DC12V-LM2576-ADJ] 350円を使うことにする。
入力電源は、最初、別な全波整流回路を組んだがハム音がすごい。平滑コンデンサの容量を増やした(2200uF)が、低減はするものの、まだまだ大きい。
そこで、既存の+35V回路に接続したら解消したので、これで使うことにした。
出力電圧は多回転半固定抵抗(1k)で12.6Vに合わせる。
2時間以上放置したが症状が再発しないので、あとは依頼者に使ってもらって様子をみてもらうことにする。
写真は携帯電話で撮ったもので、レンズに深い凹みキズがあるので中央部にボケが見られるます。ご了承ください。
高級アンプ?なので、勿論、改造に関しては依頼者に了解を得ているが、総合特性については検証してないので、皆さんにはお勧め出来ないかな。

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ラジコンカー315MHz化・正式改造

2012-10-27 11:20:00 | おもちゃ病院

10/27に依頼者に引き渡す為、正式改造を行った。
モジュールが4Pのピンヘッダになっているので、基板用ソケットを4Pに切断して、プリント基板の丁度良い空きスペースに接着固定し、配線を行った。
制御信号はオリジナルのTX-2B/RX-2Bをそのまま使用している。
受信機は全面ワックスが塗布されているので、少し手間取った。
10/27の午前中はパソコン相談室だったので、引き取りに来る前に、外の芝生で走行試験を行った。
40~50mは届いている様で、オリジナルより、かなり遠くまで制御出来る。
引き取りに来た男の子も、同じく芝生で走行させて見て満足の様子だった。
今回は部品代が掛かったが、おもちゃ修理の範囲を超えており、自分自身の実験用としてサービスとした。
ドクターの皆様へ
いざという時は、こういう治し方もあるということを、参考程度に見て下さい。
モジュールはaitendoより購入
送信モジュール(315MHz)[RF315-TX5-R] 350円Img_3274_rImg_3277_rImg_3276_r




受信モジュール(315MHz)[RF315-RXB12] 680円Img_3281_rImg_3280_rImg_3282_rImg_3278_rImg_3279_r      

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