トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

県西おもちゃ病院(2012/10)

2012-10-13 11:29:00 | おもちゃ病院

 今月はフェスタでの臨時開院もあったので、定期のおもちゃ病院は、来院者が少ないかと思っていたが、予想に反し7件の受け付けが有った。
その内訳で特徴的なのはラジコンが半数以上の4件だったことである。
トピックになりそうな修理事例を述べる。
【ラジコン関係】
1.ヘッドライトは点くが、動作しない

送信機の電波をハンディ広帯域レシーバーでモニターするとちゃんと変調音がして、問題は無さそうだ(27MHzだった)。送信機はマレーシア製で内部を開けて見ると、使われていたICはNIKKOの表示が有ったのでオリジナルらしい。
そこで、車側を分解することに。
すると、受信基板に使われていたICは先週入院となったラジコンカーのICと同じ「RX-2B」だった。
だとすると送信機側は「TX-2B」が使われていないとおかしいのだが。
先日、ラジコン確認用にと、デスカウントショップに売られていた980円のラジコンカー(TX-2B/RX-2B使用の27MHz)を丁度持参していたいたので、この送信機を操作すると、車が正常に動作した。どうやら、持って来られた送受信機が別物らしい。
聞くと「おもちゃフェスタ」で購入したものだということで、故意に販売したのか、間違えて入れ違ったのかは判らないが、これが理由の様だ。
今までも、依頼者が複数のラジコンを持っていて、間違った組み合わせで持って来たリとか、屋台で40MHz帯と27MHz帯を混ぜて販売していたりという例は有った。
2.前進だけ動作しない
これは、おもちゃでは無く、本格的なKYOSHO製ミニッツレーサーで、遊んでいるうちに内部から煙が出て動かなくなったとのこと。
小さいので分解が面倒だが、基板が見えるまで分解。前後用モーターに接続されているICらしい8P-SOP(3004と表示)部品の表面に膨らみが見られた。得体が知れないので入院して調べることにした。2個でHブリッジを構成している。
KYOSHO・3004で検索するとチューンアップ改造記事「ミニッツレーサーのFET交換」が有り、これによると日立ルネサスのHAT3004R(オン抵抗:0.278Ω、最大電流:3.5A)であることが判ったのでデーターシートを見ると同一パッケージの中にNchとPch Power-MOS-FETが入っている様だ。
先ほどの記事でチューンアップ用として書かれていたのがROHM製SP8M4(オン抵抗:0.041Ω、最大電流:7A)で、これだとヤフオクで入手出来るので100円/個で落札し、入手したら交換確認予定。
但し、交換による保証はしないので、依頼者に了解の上で対応しています。
3.前回のラジコンカー
先のブログで紹介した315MHz改造の物だが、到達距離が伸びないので、aitendoに、受信感度の良い(AGC付きで-107dBm)受信モジュール(RF315-RXB12)680円と、低電圧動作の送信モジュール(RF315-TX5-R)350円を注文し、丁度届いたので交換して見ると、室内でも40m以上届くので、問題無さそうだ。正式改造してお渡しすることにする。部品代は掛かるが、私の勉強代としてサービスの予定。
更には大出力発信モジュール(RF315-9912B)900円も入手したが、電波法上怪しいので、これは後日、実験用として980円カーを改造して確認してみます。
●ドラエモンヘリコプター
手回し発電機で発泡スチロール製ボディ・ドラエモンのマイクロモーター(ローター)を回転させて飛ばすおもちゃで、モーター側のリード線がモーター付け根から切れていたのが原因。リード線接続部はモールドに隠れているので、ヤスリで削り、さらに半田鏝の先で溶かしながら、ついでに半田付けする細かい作業となった。接続部は外れない様にホットボンドで固定して組み立て。
発電機を回すと、逆回転なので、発電機側の極性を入れ替えて対応。回し加減は難しいが、ちゃんと宙に浮いた。

その他は常連のプラレール断線とか、電源スイッチ固着、乗用カーの蓄電池(6V/4A)の劣化があり交換対応した。

7月と8月に行われた「結城おもちゃ病院」での活動費が有ったので、おもちゃ病院終了後、小島ドクター宅に全員(5名)が集まり、計画していたホームパーティを開催。いろんな話題で盛り上がり、気がつくと9時近くになっていた。
先週、みんなで私の郷里である秋田に旅行したとかで、思わぬ「きりたんぽ鍋」まで料理していただき、美味しくいただいた。
小島さんご家族の全面協力、感謝申し上げます。

コメント
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