民主政権の無様な失墜は大いに噴飯ものだが、恐らくはこの政権の一瞬の実現は戦後政治史に少なからぬ波動を加えたのであり、同時に又この国の成り立ち、正体、現実的からくりの外形を少なからず示したといえるのであり、我々はこの体験から、決して油断ならぬこの国の実態に関する監視体制を確立する必要性に迫られていることを了解した、といえる。我々はこの政権がぶちあげ、ただちにおろした理念の矛先を自ら取り戻して、もう一度それを、徐々に明かされた明らかな「敵」に向けて、その切れ味を益々磨き上げなければならないのだ。我々の敵、あらゆる人民の敵、自由の真の意味での敵、「人民主体」の原則を根こぎする権力的圧力という敵。(つづく)
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