沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩596 高江の現状 今後の活動や思いについて

2017年02月19日 10時01分57秒 | マスコミジャーナリズム

今後の活動や思いについて

皆さま

いつもお世話になっております。
昨年末から、ブログ発信が滞り気味であり、ご心配をおかけしておりました。
この場をお借りして「ヘリパッドいらない」住民の会として、今後の活動や思いについて述べさせて頂きます。

昨年、参議院選挙翌日の早朝、東村高江では全国から動員された機動隊、防衛局員、県警、警備員を合わせると1000名近くが、一斉に襲いかかって座り込みをする私たち、テントや車両を暴力的に排除、工事を強行する事態となりました。機動隊はその後も居続け、重機・資材・砂利搬入を守る為、私たちの前に立ちはだかりました。静かな村に警察車両や機動隊がぞろぞろ連なる異様な日常が続き、眩暈がする日々でした。

「県民の負担軽減」としながらオスプレイの運用基地を作り、「県民に寄り添う」と言って問答無用に市民を弾圧し工事を強行しました。違法に何万本もの木を切り、ダンプ4千台の砂利を入れ貴重な自然を破壊する一方で、「世界自然遺産登録」を利用し、東・国頭村長を抱き込み建設を進めるなど現政権のやり方はまやかしに満ちています。

オスプレイは墜落の危険があるだけでなく、独特の騒音も問題です。体に響く低周波音は気持ちが悪くなり、その場から逃げ出したい衝動にかられます。
高江では子供を守る為に引っ越しを余儀なくされた家庭も現れ始めました。やんばるの森に住む生き物達もこれから凄まじい爆音に脅かされることになります。
辺野古の工事も再開され、石垣、宮古、与那国に自衛隊の基地建設も進んでいます。
戦争になれば、真っ先に攻撃されるのは軍事基地です。基地も原発も危険なものは共存できません。見えないところに無理やり犠牲や危険を押し付け、現実をごまかすやり方は決して許されません。

昨年12/22工事が完成したとして返還式典がありました。しかし、工事は今も続いています。
私たちは、まず、この弾圧による不当逮捕者を助け出すこと、そして、命の森・県民の水源地であるやんばるの森から危険な基地を無くし、元の姿に戻すこと、本当の意味での安心・安全な日々を次の世代に残すため、座り込みによる抗議・監視を続けていきたいと思います。
これからも、引き続きのご支援、ご参加をよろしくお願いします。

「ヘリパッドいらない」住民の会
 
(以上全文コピー)

詩626 偽物横行の世界的現象と沖縄の闘い 9 情念の奔流5

2017年02月19日 07時14分06秒 | 政治論

 沖縄は漸く最高気温が20度を超えヤマトゥで言うなら初夏の気候へと移行している。それでも未だ「三寒四温」状態が解けたわけでなく今後しばらく気温の低い日が何度かあるらしい。日本列島が真冬の気圧配置にある限り沖縄の上空にも寒気が入りそれなりの強風が海をうねらせる。

 名護市辺野古大浦湾も当然強風や波浪に見舞われるので、そこでカヌー隊が工事阻止のための監視抗議活動するのも危険性を伴い容易な業ではない(同時に海保の暴力行為は海の上の危険性を更に増大させている)。それでも活動は連日絶え間なく続けられる。非情な従米主義者安倍晋三の息がかかった海上保安庁職員による強制排除もまた、休みなく繰り返される。ここには人間的風景など一つもない。人事の醜悪な関係図が臆面もなく横行している。

 沖縄戦が物申すところを正面から聴取するなら、そこから聞こえる軍事への完全な否定感情こそ沖縄人の真情であり、これを無視して軍事展開をごり押しに続ける米国、日本国家、政府、官僚、政治家とその国民が先ず気づくべきことは、人間としてしてはならない尊厳への汚損行為だということだ。この重大な人間的犯罪は必ず相応の報いを受けるだろうが、人々は神を拝跪してもこれに頼っていてはならない。(人間性に殉じる)忠臣は諌止し諌死する。辺野古シュワブゲート前、大浦湾海上での監視抗議等工事阻止活動こそ人間がなすべき至上の行為であり、必要欠くべからざる人間的行動の典型だ。県民はよくよくこのことを確認しておかねばならない。(つづく)