沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩349 沖縄と日本 4

2011年10月18日 10時59分49秒 | 政治論
 民主党の外交べたは国内沖縄県に対しても同断である。アメリカに追い詰められた政治家が外務防衛官僚のいうままに沖縄詣でを繰り広げている。彼らが期限を切って実行しようとしたことで沖縄を実質動かした事例は一度としてない。彼らは「言うだけ」なのだ。少なくとも普天間移設が辺野古に受け入れられる可能性は理念上からも有り得ない。戦後占領者アメリカが「銃剣とブルドーザー」で民間人の土地を我が物顔に収用していったときには彼らの犯罪的強要にどうしようもなく服従させられたが今や地方分権地方自治が喧伝され剰え民主主義を標榜する国家群にあって地元の梃子でも動かぬ民意に逆行してまで植民支配思想を伝播しようとしている米帝国主義などなんらの「義」も立たぬことは本土の無神経でなくとも火を見るより明らかではないか。にも拘らず「人の土地」に勝手に入り込んで強盗並みに「普天間固定化」なんぞと恫喝するヤクザ国家指導者連中に沖縄を蹂躙されてたまるか。すでに環境問題、財政危機、沖縄自律機能確立等あらゆる文民レベルで拒否断罪追放の民意が示されているにも拘わらずのさばりかえっている海兵隊犯罪助長集団は永久に地上から消えてくれ。こうしている間にも統制の効かない在日米軍基地公害垂れ流し現状は民間の土地を浸潤し使用可能期間を含めれば返還してさえ数十年は死んだ土地になることは「フクシマ」と同じだ。アメリカが日本を汚した張本人であり住民を土埃とともに蹴散らしたのも彼らである。ヒトラーのホロコーストより残忍なのは彼らが自身の犯罪に気づかないという事実である。剰えオバマに至っては「正義の戦争」の正当化による戦争の正当化を喧伝し自己正当化しかつ自身を「正義」とし数多の不当行為については目をつぶる。オバマの不人気は大馬鹿ブッシュより根が深い。彼は「核廃絶」を唱えたその足で広島に行き慰霊塔の前にひれ伏すべきだった。同時に沖縄「平和の礎」に額づき自分の先達が原因を作った国際法に反する戦後の行為を謝罪すべきだった。いずれにしろ普天間移設が沖縄県に実施されるのは沖縄のアイデンティティはおろか人間性すら捨て去る意味となる。その証拠には沖縄県知事が公有水面埋め立て許可に判をつかぬ限り彼らはこれを実行できないのだ。しかもすでに沖縄県民総意が原則基地反対普天間県外追放国外放逐軍事基地撤去の理念に結束している以上、最高国家専権事案の合理性を開陳したうえで経済振興策で札びらきるのでなく軍事優先意義をもって住民保護自然保護の完全なる国家方針を示さなければならない。しかしながらこの国がこうした政策を本気で法案化する可能性は少なくとも沖縄に関しては絶対的に有り得ない。従って彼らの言う説得とはその時々の首長たちの渋々の条件付き妥協を引き出しただけで恐らく現在前原北沢らがしていることにも明らかなように住民説得でなく前任者糾合という愚劣極まりない低レベルにして卑劣な裏工作に堕したと言える。日米政府が最終手段を講じたとき世界中が格差是正金権政治撤廃を叫ぶのに呼応して沖縄中が暴動と混乱、無政府状態に陥るだろうがそれは単に戦後日本の総括的メス入れの序章にすぎない。(中断引き続き)